ポプラ社、児童1825人に調査した電子書籍「Yomokka!」のアンケート結果を公開

AI要約

株式会社ポプラ社は、小中学校向けの電子書籍提供サービス「Yomokka!」に関するアンケート結果を発表しました。結果によると、Yomokka!を利用することで本を読む時間が増えたり、本を読むのが好きになったという変化が見られました。

児童の多くが本を読むことが好きであることや、Yomokka!導入後に児童の読書活動が活性化していることが報告されています。図書館や紙の本の利用量が減少していないという声もあがっています。

教員からのフィードバックでは、Yomokka!の活用によって授業や児童の読書活動にプラスの影響があるという肯定的な意見が多く寄せられています。

ポプラ社、児童1825人に調査した電子書籍「Yomokka!」のアンケート結果を公開

 株式会社ポプラ社は、小中学校向け電子書籍提供サービス「Yomokka!」のユーザーに対してアンケートを実施し、その結果を発表した。Yomokka!を使い始めてからの変化としては、「本を読む時間が増えた」「本を読むのが好きになった」の回答が多い結果となった。

 Yomokka!は、小中学校向けの教育ICTプラットフォーム「MottoSokka!」内で提供されている電子書籍読み放題のサブスクリプションサービス。アンケートは2月から3月にかけてWebフォームによる任意回答形式で行われ、有効回答数は児童が1825人で教員が80人。

 児童に対する「本を読むことは好きですか?」という問いには「とても好き」が822名、「好き」が623名で合計1445名、約8割が本を読むことが好きという結果となった。

 Yomokka!を使い始めてからの変化を聞いた問いでは、複数回答で「本を読む時間が増えた」が774名、「本を読むのが好きになった」が736名となった。この2つは、もともと本を読むことが好きな児童の回答だが、「本を読む時間が増えた」の回答には「本が好きではない」という児童40名の回答が含まれている。なお「本を読むのが好きになった」の回答にも「本が好きではない」児童24名の回答が含まれる。

 「Yomokka!で読んだ本の続きを本屋さんで買ったり図書館で借りたりしたことがあるか」という問いでは、過半数は超えないものの、小学校1年生では47%が「はい」と答え、学年が進むにつれて減少傾向はありつつも、6年生でも26%が「はい」と答えている。

 アンケート結果を受け、同社ではYomokka!の導入によって読書活動が活性化していると分析している。また「導入後に図書館の利用など、紙の本の読書量が減っている様子は見受けられない」という声を学校から得ているという。

 教員向けの問いでは、児童の読書活動の充実や授業での活用について、肯定的な回答が多くなっている。教員からは「『自分の本だな』に授業で使えそうな本を入れておくと児童がすぐ閲覧でき、資料をコピーするなどの負担が軽減された」「クラス全員が同じ本を同時に閲覧できる」「貸出期限やほかの児童の利用予定を気にする必要がない」というコメントが寄せられている。