ビットコインとイーサリアムのETF、70兆円市場に成長:バーンスタイン

AI要約

バーンスタインは、ビットコインとイーサリアムのETFが市場拡大を加速すると予測しており、ビットコイン価格が今後数年で急上昇すると予想している。

イーサリアム価格が最近急上昇した理由は、SECが現物ETFの申請を承認したことにある。この承認により、イーサリアムがコモディティとして認識され、大きな論争が解決された。

承認されたイーサリアムETFは、PoSベースの初のトークンであり、これが他のブロックチェーントークンにもプラスの影響を与える可能性があると指摘されている。

ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)のETF(上場投資信託)は、同社の価格予測に基づくと4500億ドル(約70兆円、1ドル155円換算)市場への成長が期待されると投資会社バーンスタイン(Bernstein)は5月28日のリサーチレポートで述べた。

「これは、今後18~24カ月で暗号資産(仮想通貨)ETFに1000億ドルを超える資金が流入することを意味する」とアナリストは記している。同社は、ビットコインは年末には9万ドル、2025年には15万ドルに達すると予測している。

イーサリアム価格は、米証券取引委員会(SEC)が先週、8つのイーサリアム現物ETF発行希望者による「19b-4」申請を承認した後、約26%上昇した。今後、さらに「S-1」申請が承認されると、イーサリアム現物ETFの取引が可能になる。

承認は、イーサリアムが証券ではなく、コモディティ(商品)として分類されたことを意味するため、イーサリアムを取り巻く「最大の論争」は解決されたとレポートは述べている。

バーンスタインは、イーサリアムは現物ETFとして承認された初のプルーフ・オブ・ステーク(PoS)ベースのトークンであり、その承認は「ブロックチェーン資産に、単なるトークン販売から進化するための道を切り拓く」と指摘した。

「このことは、他のブロックチェーントークンにとってもポジティブな影響があり、同様の道をたどって、ソラナ(SOL)が恩恵を受ける可能性がある」とレポートは付け加えた。

|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部|画像:viarami/Pixabay|原文:Bitcoin and Ether ETF Markets Expected to Grow to $450B: Bernstein