「コクヨの役員だったらGPTで何する?」で語られた活用アイデアとは?

AI要約

コクヨがGPTアイデアの実践経験の場「GPT-Lab」の第1期成果発表会を開催。

59名による生成AI活用事例の成果発表とパネルディスカッションが行われた。

参加者からは部門横断的なアイデアが評価され、お客様の課題解決に焦点が置かれた。

「コクヨの役員だったらGPTで何する?」で語られた活用アイデアとは?

多くの企業が生成AIの活用を模索する中、コクヨでは、人材教育・実践プログラム「KOKUYO DIGITAL ACADEMY(コクヨ デジタル アカデミー)」から生まれた、GPTアイデアの実践経験の場「GPT-Lab(ジーピーティー ラボ)」の第1期成果発表会が2024年4月11日、東京・品川オフィス「THE CAMPUS」で開催された。

第一部では、参加者59名(5チーム)による生成AI活用事例の成果発表会が行なわれ、第二部では、社外ゲストを迎えて「コクヨの役員だったらGPTで何する?」をテーマにパネルディスカッションが実施された。

 

「GPT-Lab」は、GPTアイデアの実践経験の場として、コクヨグループ社員向けのデジタル人材教育・実践プログラム「KOKUYO DIGITAL ACADEMY」(2023年6月に開校)の一環として行われたもの。

一般的な企業研修では、「研修で学んだことを業務に活かしきれない」という課題がある。この課題に対して「GPT-Lab」では、講義で得た知識を使って、オフィス家具の製品企画やBtoB通販での営業など、さまざまな事業に携わる生成AI業務アプリのプロトタイプを非エンジニアである社員たちが作るという企画だ。

今回の発表会に参加したのは59名(A~Eの5チーム)。各チーム2~3つのテーマで発表し、アイデアは全部で16個あった。

誠実な変態賞という賞を受賞した、「没入会議サマライザー」は、音声認識技術とLLM(Large language Models:大規模言語モデル)を用いて、議事録作成業務や会議評価を自動化するアプリで、さまざまな部門で活用できる。

日本経済新聞社の小林氏は、「部門や事業を横断して使えるアイデアが多くあったので、大変刺激を受けました」と語り、また、「1つのアプリで複数の課題を解決する視点」があったことを賞賛した。

トラスコ中山の数見氏は、GPTでお客様の課題を解決するという視点をもつことの大切さに注目。「今日の発表でよく出てきた言葉が『お客様』でした」と話した。