ハラスメントを受けても「何もしなかった」理由とは? 約7割が職場で見聞きした経験あり【F&Mネット調べ】

AI要約

調査結果によると、多くの人がハラスメントの境界線について正確な認識を持っていないことがわかった。特に、セクシャルハラスメントやパワーハラスメントといった種類は広く知られている一方で、ブラッドハラスメントの認知度は低いことが明らかになった。

調査によると、職場でのハラスメント経験はかなり広く、特にパワーハラスメントが圧倒的に多いことが分かった。また、ハラスメントを受けた人の多くは何も対応しないままに終わっていることもわかった。

調査結果は、職場におけるハラスメントに対する意識がまだまだ十分でないことを示しており、これに対する改善策が必要であることが明らかになった。

ハラスメントを受けても「何もしなかった」理由とは? 約7割が職場で見聞きした経験あり【F&Mネット調べ】

エフアンドエムエフアンドエムネット(労務SEARCH)は、「職場のハラスメント」に関する調査結果を発表した。10代以上の男女300人が回答している。

 

まず「ハラスメントの境界線について正しく認識していますか?」と聞くと、「認識しているつもりだが正しいかは自信がない」62.3%が最多。「なんとなく認識している」21.7%、「正しく認識している」15.0%、「まったく認識していない」1.0%がそれに続いた。年代別で見ると10代~50代は「認識しているつもりだが正しいかは自信がない」が最多、60代以上は「正しく認識している」が最多だった。

「ハラスメントの種類で知っているもの」を聞くと、「セクシャルハラスメント(セクハラ)」98.3%、「パワーハラスメント(パワハラ)」97.7%が特に高く、「モラルハラスメント(モラハラ)」89.0%、「マタニティハラスメント(マタハラ)」81.0%、「カスタマーハラスメント(カスハラ)」69.3%が続く。もっとも認知度が低かったのは、「ブラッドハラスメント(血液型ハラスメント)」6.7%だった。

続いて「職場でハラスメントを見聞きした経験」について聞くと「ある」69.0%。「職場でハラスメントを受けた経験」について聞くと「ない」47.3%、「ある」39.4%、「不快な経験はある(それがハラスメントかは不明)」13.3%だった。

「職場で受けたまたは見聞きしたハラスメント」は「パワーハラスメント」が圧倒的に多かった。またその行為者は「上司」82.2%、性別は「男性」71.2%、年代は「50代」36.4%が占めた。

一方、職場でハラスメントを受けた経験が「ある」と回答した118人に「ハラスメントを受けてどのような対応をしましたか?」と聞くと、「何もしなかった」41.5%が最多。「上司、先輩、同僚などに相談した」と「退職した」が同率21.2%でそれに続いた。