Sakana AI、3メガバンクやNEC・富士通・KDDIら出資 300億円規模に

AI要約

AIスタートアップのSakana AIがシリーズAの調達ラウンドで日本のメガバンクやテクノロジー企業から約300億円を調達。さらに、シリコンバレーからも資金を受ける。

Sakana AIは、Google BrainのDavid Ha氏とLlion Jones氏によって2023年に創業。日本企業との連携を強化し、日本の課題解決に貢献することに重点を置いている。

今後、日本発の技術をグローバルに展開していく姿勢を示し、日本市場での強みを活かす方針を明らかにしている。

AIスタートアップのSakana AIは17日、シリーズAの調達ラウンドの一環として、日本のメガバンクや、NEC、富士通、SBIグループ、KDDIらの出資を受けたと発表した。シリーズAの調達額合計は約300億円となった。

8月には、シリコンバレーの有力VCであるNew Enterprise Associates(NEA)、Khosla Ventures、Lux Capital、Translink Capital、500 Globalと、NVIDIAからの出資を発表。これらと今回の出資の総額で300億円規模となる。

今回の出資者は、三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友銀行、みずほフィナンシャルグループ、NEC、SBIグループ、第一生命、伊藤忠グループ、KDDI、富士通、野村ホールディングスなど。また、日本のVCからは、グローバル・ブレイン、JAFCO、みやこキャピタルらが出資している。

Sakana AIは、Google Brainの日本部門統括として、複雑系、自律システムの研究を指揮してきたDavid Ha氏と、「トランスフォーマー」モデルの提案論文である「Attention Is All You Need」の著者の1人であるLlion Jones氏が、2023年に東京で創業。

Sakana AIはシリーズA完了にあわせて、「日本を拠点とすることに誇りを持っている。日本の文化や慣習を重視し、日本社会の課題解決に貢献していくことを第一の使命。日本からグローバルな市場に展開していく会社として、ライバルにはない強みを発揮できる」とコメントを発表。今後、日本企業ととの研究開発だけでなく。事業での連携を加速していく。