微弱電流で味覚を調整する“電気調味料”。ウェアラブルなものが新規参入
2022年以降、味の素、東京大学、お茶の水女子大学が共同開発した「電気調味料」が注目を集めています。
この新しいウェアラブルデバイスは、首元や顎に装着し、微弱な電流で味覚を調整することが可能です。
現時点では製品化や販売については不明ですが、従来の食器とは異なる効果が期待されています。
装着しっぱなしでずっと美味しい。
健康管理のためのガジェットはいろいろありますが、計測や管理や運動ばかりで「食」に関するものはまだまだ少ないかもしれません。
2022年以降、微弱な電流で味覚を調整する食器がアレコレ生まれたのは記憶に新しいところ。たとえば塩味を1.5倍強く感じるお箸や、スプーン、お椀などがありました。
この分野に参入してきたのは、味の素、東京大学、お茶の水女子大学が共同開発した「電気調味料」。
食器ではなく首元や顎に装着するウェアラブルデバイスという真新しいものとなっています。
いずれもまだコンセプトの段階ですが、作られたのは「首掛け型デバイスコンセプト」と「耳掛け型デバイスコンセプト」。
減塩が必要な人が使うと、箸やスプーンと違い咀嚼や嚥下中でも電気刺激の効果があるのが大きな違い。液体だけでなく固体食品でもOKなんですって。
これらを使うと塩味が強まることが実証されましたが、他にもうま味と酸味も強まり、風味も変化することが示されたのだそうです。
効果は液体や固体、和洋中といった食事にも現れたとのこと。
現時点では研究段階のため、製品化や販売については不明。減塩が不要な人でも、いつもの食事がより美味しく感じられそうです。
Source: AJINOMOTO, 東京大学, お茶の水女子大学 via PC Watch