JBL初のAVアンプ「MA9100HP」の詳細レポート。「初めてAVアンプを触る人にも使いやすいモデルを」

AI要約

ハーマンインターナショナルが初のAVアンプ“MAシリーズ”を発表した。

JBLはホームシアター関連製品も充実させており、5.1.4chシステムを実施した。

MAシリーズは使いやすいデザインで、AVアンプ初心者でも操作しやすい。

JBL初のAVアンプ「MA9100HP」の詳細レポート。「初めてAVアンプを触る人にも使いやすいモデルを」

ハーマンインターナショナルが主催する秋の新製品発表会「HARMAN ExPLORE TOKYO 2024」が開催された。本稿では、同社が打ち出す初のAVアンプ“MAシリーズ”について詳細をお伝えする。

今回、上位機種「MA9100HP」と下位機種「MA710」の2機種が発表された。それぞれクラスDアンプを搭載しており、「MA9100HP」は9.2chアンプ、「MA710」は7.2chアンプを搭載している。

JBLはHi-Fiオーディオだけでなく、ホームシアター関連製品にも力を入れており、7月には“Stage2シリーズ”として、フロア型やブックシェルフ型だけでなく、センタースピーカーやサブウーファー、そしてイネーブルドスピーカーもラインナップの揃えたモデルをリリースしている。

新製品発表会では、Stage2シリーズで5.1.4chシステムによるでもストレーションを実施。フロントスピーカーはフロア型「Stage 260F」、サラウンドはブックシェルフ型「Stage 250B」、センタースピーカー「Stage 245C」、イネーブルドスピーカー「Stage 240H」、サブウーファー「Stage 200P」を用いた。

Dolby Atmosが収録の映画『THE FIRST SLAM DUNK』では、手に汗握る観客の息遣いや歓声の広がりもダイレクトに伝わってきて、まさに試合会場にいるかのような臨場感を掻き立ててくれる。JBLらしい低域の量感の豊かさも魅力的で、音質面でもかなり期待できるモデルだ。

MAシリーズは、クリーム色のフロントパネルにコンパクトなデザインを施している点も印象的。リモコンもボタンの数の少ないシンプルなもので、入力切り替えやボリュームコントロールなど最小限の機能に絞られているようだ。

「AVアンプといえばお父さんが使うもので、家族はなかなか手を出しにくい、というイメージを払拭したいと考えて今回の製品開発に至った」と担当スタッフは説明しており、初めてAVアンプに触れるという方にも使いやすいモデルとして開発されているという。

MA9100HPのフロントパネルには大型で視認性が高いディスプレイが搭載されており、左右に配置された入力切り替えやボリュームコントロールも滑らかな手触り。

AVアンプとしての機能のほかに、MM対応のフォノ入力を搭載しているためアナログプレーヤーとも接続でき、またAirPlaをはじめとするワイヤレス再生もカバーする。AirPlay再生時にはディスプレイにアルバムタイトルや楽曲名なども表示されるようだ。

「MA710」は製品のみの展示であったが、背の高さが「MA9100HP」より低いなどの違いがあるが、搭載するアンプは同等のものが採用されているという。フロントのディスプレイも文字のみの表示となる模様だ。