画面が大きくなって軽くなった「Apple Watch Series 10」

AI要約

Appleは10日に新しいスマートウォッチ「Apple Watch Series 10」を発表した。ディスプレイを大型化し、さまざまな機能が強化されている。

新モデルはディスプレイの大型化や筐体設計の刷新、水深/水温センサーの追加などが特徴である。

内蔵ストレージは64GBで、AI処理の実行やスイミングサポート機能も充実している。

画面が大きくなって軽くなった「Apple Watch Series 10」

 Appleは10日、画面を大型化しつつ軽量化したスマートウォッチ「Apple Watch Series 10」を発表した。9月20日に発売され、価格はアルミニウムで5万9,800円から、チタニウムで10万9,800円からとなっている。

 新モデルは広視野角OLEDディスプレイを搭載し、従来のApple Watch Series 6と比較して30%大型化した。また、視野角の改善で斜めから見た際の輝度が40%向上し、輝度は最大2,000cd/平方mまで向上。さらに常時表示する際も1秒に1回リフレッシュするようになったことで、時を刻む秒針表示を実現。こうしたディスプレイの特徴を生かした新たな盤面も追加される。

 ディスプレイ大型化の一方で筐体設計を刷新し、アルミニウムモデルで従来から10%の軽量化が図られ、筐体は9.7mmと従来から薄くなった。筐体設計の刷新に合わせてスピーカーも再設計され、スピーカーから音楽などが再生できるようになった。この機能はシリーズ初となっている。このほか、充電機能も改善し、30分で80%まで充電できるようになった。

 新たに水深/水温センサーも搭載され、潜っている際にもウェイポイントの方位を表示できるようになるなど、スイミングや水深6mのシュノーケリングもサポートした。このほか、世界各地の潮の満干スケジュールを表示する機能も備える。

 搭載プロセッサは「S10」で、4コアのNeural Engineを内蔵。「watchOS 11」と組み合わせ、さまざまなAI処理をローカルで実行できる。具体的には、加速度センサーを駆使することで睡眠時無呼吸を検出する機能などが実装された。なお、この機能は従来の「Apple Watch Series 9」および「Apple Watch Ultra 2」でも利用可能。

 内蔵ストレージは64GB。L1 GPS/GNSS/Galileo、BeiDouによる測位、Wi-Fi 4、Bluetooth 5.3などを搭載。セルラーモデルではLTEも対応する。

 筐体は従来のステンレススチールに代わりチタニウムが上位となった。本体色はアルミニウムがジェットブラック、ローズゴールド、シルバー、チタニウムがスレート、ゴールド、ナチュラルの3種類。ケースは46mmと42mmの2種類。バッテリ駆動時間は一般利用で18時間、低電力モードで最大36時間。

 同時に、「Apple Watch Ultra 2」には新たにブラック色が追加された。価格は12万8,800円から。