AIで量産した楽曲をbotに聴かせ、1000万ドル(約14億円)を詐取した疑いで男性が訴えられた
ノースカロライナ州の音楽家が音楽ストリーミング詐欺で起訴された。
音楽生成AIを使用し、不正なロイヤリティ収入を得た容疑。
ストリーミング回数を多数の楽曲に分散させる戦略を取っていた。
アメリカ合衆国ニューヨーク南部地区連邦検事局は現地時間9月4日、ノースカロライナ州の音楽家マイケル・スミス氏が音楽ストリーミング詐欺で起訴されたと発表した。
アメリカ合衆国ニューヨーク南部地区連邦検事局は現地時間9月4日、ノースカロライナ州の音楽家マイケル・スミス氏が音楽ストリーミング詐欺で起訴されたと発表した。
スミス氏は音楽生成AIを使って数十万もの楽曲を作成し、自動プログラムを利用して数十億回ストリーミングさせたとされる。この手法により、スミス氏は1000万ドル(約14億円)以上の不正なロイヤリティ収入を得たと告発された。
検察によると、スミス氏はAmazon Music、Apple Music、Spotify、YouTube Musicなどの主要ストリーミングプラットフォームに数千個のボットアカウントを作成し、自身の楽曲を連続的に再生させていた。これにより、スミス氏は1日あたり約66万回のストリーミングを生成して、年間120万ドル(約1億4000万円)以上のロイヤリティーを得たものと推算されている。
スミス氏は不正発覚を避けるため、ストリーミング回数を多数の楽曲に分散させる戦略を取っていた。そのために必要な大量の楽曲を確保するため、スミス氏はAI音楽会社のCEOらと協力し、AIを使って数十万曲を作成したという。
文● G.Raymond 編集●ASCII