パナソニック、工場向けセキュリティ監視センターのサービスを開始

AI要約

パナソニック ソリューションテクノロジーは、工場ネットワーク向けのセキュリティ監視サービスを発表した。

新サービスは、工場のネットワーク通信内容を監視して高度な脅威分析を行い、工場設備を保護する。

サービスには英DarktraceのAI分析機能も含まれている。

パナソニック、工場向けセキュリティ監視センターのサービスを開始

 パナソニック ソリューションテクノロジーは9月3日、パナソニックの工場で運用している産業システム向けセキュリティ監視をベースにしたセキュリティ監視センター(SOC)サービスを発表した。2025年4月に提供を始める。

 新サービスは、パナソニックの工場ネットワークで運用しているセキュリティ監視の仕組みやノウハウをパッケージ化したもので、今回は製造企業などに外部販売する。仕組みとしては、生産ライン装置や管理機器などが接続しているネットワークのレイヤー2スイッチにミラーを設置して、ネットワークの通信内容を監視・分析装置で処理し、アラートやメタデータをパナソニック ソリューションテクノロジーのSOCに送る。SOCでは専門担当者がさらに高度な脅威分析やログ分析、デバイス管理などを行い、サイバー攻撃などの脅威から工場設備を保護する。

 工場ネットワークのセキュリティ監視は、一般的なITシステムたネットワークの監視とは異なる専門性が必要で、多大なコストも伴うことから同社に導入が難しいといった相談が寄せられてきたという。このためパナソニック自身のセキュリティ監視経験を商用化するに至った。

 今回の工場向けSOCサービスでは、オプションで英DarktraceのAI分析による脅威検知の機能も提供する。