英語科教員に調査、スピーキングとライティングには「例文の記憶」が効果的

AI要約

モノグサ株式会社が実施した調査結果によると、「例文の記憶」がスピーキング力とライティング力の向上に効果的であることが判明した。

教員の中には、スピーキングの学習やライティングの学習が成績向上が難しいと感じる人が多く見られた。

文法学習の重要性が高く評価される一方で、学習のモチベーションや生徒の定着度に関する課題も明らかになった。

英語科教員に調査、スピーキングとライティングには「例文の記憶」が効果的

 記憶定着のための学習プラットフォーム「Monoxer」を展開するモノグサ株式会社は、中学校と高等学校の英語科教員117名を対象に「中学生・高校生の英語力に関する実態調査」を実施し、その結果を発表した。それによると、スピーキング力とライティング力の向上に最も効果的な取り組みは「例文の記憶」で、どちらも過半数の教員がそう答えた。

 調査は2024年7月10日から16日にかけてインターネット上で実施した。偏差値50以上の学校の教員を対象とし、内訳は中学校教員が17名で高校教員が100名。

 まず、英語学習において、成績を向上させることが難しいと感じる学習内容は、「スピーキングの学習」が62.4%、「ライティングの学習」が54.7%と回答。

 それぞれの学力向上に効果的という取り組みを聞いたところ、1位はどちらも「例文の記憶」で、スピーキング力では53.0%、ライティング力では55.6%となった。また、「授業中にアウトプットする機会を設ける」「単語の記憶」「文法の記憶」の3つはいずれも2~4位となり、多くの教員がこれらを効果的と感じている。

 また、あらためて全員に「英語学習において、文法学習がどのくらい重要だと思いますか」と聞いたところ、「かなり重要だと思う」と「やや重要だと思う」の合計が95.7%となり、ほとんどの教員が文法学習の重要性があると回答している。

 文法が重要の理由については84.8%が「英語学習の基礎となるから」と回答する一方で、文法学習の課題としては「学習のモチベーションが低い」が53.8%、「生徒の定着度に差が生じてしまう」が53.0%。

 文法学習で工夫している点については、1位回答として「授業で復習の時間を何度も設けている」「文法を活用しアウトプットする時間を設けている」がどちらも44.4%で1位となった。