[サウンドシステム設計論]「サブウーファー」を組み込むときのシステム構築法のいろいろを解説!

AI要約

カーオーディオシステムの設計法はパッシブシステムとアクティブシステムに分かれる。

パッシブクロスオーバーネットワークはサブウーファーとの帯域分割には使用されない。

サブウーファーの鳴らし方にはアクティブシステムが使われ、簡易的な方法としてパワードサブウーファー内蔵のクロスオーバーが利用される。

[サウンドシステム設計論]「サブウーファー」を組み込むときのシステム構築法のいろいろを解説!

カーオーディオシステムを発展させようとするとき、実践法はさまざまある。当特集では毎回その1つ1つについて、コツや楽しみどころを解説してきた。今回からは、「サブウーファー」を組み込む場合のやり方のいろいろを説明していく。

さて、カーオーディオシステムの設計法は大きく分けて2つある。1つが「パッシブシステム」でもう1つが「アクティブシステム」だ。

これらの違いは以下のとおりだ。セパレートスピーカーに送り込む音楽信号の帯域分割をパワーアンプの後段で行うものがパッシブシステムで、前段で行うものがアクティブシステムだ。

なおパッシブシステムでは信号の帯域分割は「パッシブクロスオーバーネットワーク」にて行われるのだが、サブウーファーをシステムに組み込む際にフロントスピーカーとサブウーファー間の信号の帯域分割がパッシブクロスオーバーネットワークにて行われることはまずない。

なぜならそのようなパッシブクロスオーバーネットワークがスピーカーやサブウーファーに付属されていることはなく、販売されてもいないからだ。自作するという手はあるが、その手間をかけるのは現実的ではなく実行されることはほとんどない。

では、サブウーファーはどのように鳴らされるのかを具体的に説明していこう。まず、フロントスピーカーがパッシブシステムにて鳴らされている場合でも、サブウーファーに関してはアクティブシステムにて鳴らされる。

つまりサブウーファー用の何らかの「アクティクロスオーバー」がシステムに組み込まれることとなる。

その中でもっとも簡易的なのは、「パワードサブウーファー」に内蔵されている「クロスオーバー」を使うという形だ。なおその操作は多くの場合、付属のリモコンにて実行される。それを使ってサブウーファーに送り込まれる信号の「ハイカット(高域側の信号の削除)」が行われることとなる。

で、この場合にはフロントスピーカーの「ローカット(低音信号の削除)」は行われない。なので超低音がサブウーファーとドアスピーカーの両方から聴こえてくることとなるので、音がダブって聴こえてしまいサウンドの一体感を出しづらくなる。