TSIホールディングス、30以上のブランドEC基盤を「Shopify」で統合へ

AI要約

TSIホールディングスが、30以上のブランドのECサイト基盤をShopifyで統合し、ブランド横断での事業運営を強化する方針を発表。

TSIホールディングスは、中期経営計画「TSI Innovation Program 2027」の一環として、ECサイト基盤の統合を図り、Shopifyを採用することを決定。

Shopifyの利点として、豊富なAPIやカスタマイズ性、コストの抑制などが挙げられ、将来的な越境ECの推進も視野に入れている。

TSIホールディングス、30以上のブランドEC基盤を「Shopify」で統合へ

 Shopify Japanは、TSIホールディングスがコマースプラットフォーム「Shopify」を導⼊し、第⼀弾としてアパレルブランド「NANO universe(ナノ・ユニバース)」のECサイトを刷新したと発表した。TSIホールディングスは、同社が展開するブランドのうち30以上のブランドのECサイト基盤をShopifyで統合し、システムの刷新を進める。

 TSIホールディングスは2011年の設⽴以来、各ブランドの⾃主性を重視することで、グループ全体を成長させてきたという。同社は、さらなる成⻑と企業価値の向上を目指し、ブランド横断での全社最適な事業運営に向けた構造改革を進める中期経営計画「TSI Innovation Program 2027」を4月に発表した。

 その改革の⼀環として、これまでブランドごとに乱⽴していたECサイト基盤を統合することで、30以上のブランドを統合したECサイト「MIX. Tokyo」のリブランドを図り、事業の効率化と顧客接点強化への活用を目指している。TSIホールディングスは、それに伴う統合基盤としてShopifyを採用した。同社は、2025年2⽉にMIX. Tokyoのリニューアルオープンを予定している。

 Shopifyのコマースプラットフォームの採⽤は豊富なAPIを備えており、拡張性の⾼さからカスタマイズがしやすく、そのコストを抑えられることなどから採用された。そのほか、全社最適化の取り組みとして実店舗やECサイトにおける販売管理から在庫管理、顧客管理を⼀元管理する「Shopify POS」の導⼊や、越境ECの将来的な推進を⾒据えているといった背景もある。

 ECサイトの構築に当たり、Shopify PlusパートナーのR6Bが支援を行っている。TSIホールディングスはShopifyの導⼊を決定した2023年11⽉、Stackと資本提携し、Shopifyとシームレスな連携を実現する同社のSaaS型⼩売基幹システム「SQ β版」の導⼊検証を進めている。