資生堂傘下ブランド、アリババクラウドのLLM活用--中国市場でチャットボット提供

AI要約

資生堂傘下のスキンケアブランド「DRUNK ELEPHANT」が、アリババクラウドの言語モデルを活用した中国向けチャットボット「DRUNKGPT」を開発。

DRUNKGPTはDRUNK ELEPHANTの哲学を理解促進し、消費者のスキンケアに関する問い合わせに対応する。

音声対話機能も備え、中国の消費者にテキストまたは音声でサービスを提供する。

資生堂傘下ブランド、アリババクラウドのLLM活用--中国市場でチャットボット提供

 資生堂傘下のスキンケアブランド「DRUNK ELEPHANT(ドランク エレファント)」は、アリババクラウドの大規模言語モデル(LLM)「Qwen(クウェン)」を活用し、中国の消費者を対象としたチャットボット「DRUNKGPT」を開発した。日本法人のアリババクラウド・ジャパンサービスが8月19日に発表した。

 DRUNK ELEPHANTは、資生堂中国のDXオフィスと共にアリババクラウドと提携し、DRUNKGPTを開発した。同チャットボットは、DRUNK ELEPHANTのプログラム内のウェブページ「Drunk Moment」上で体験可能。製品にエッセンシャルオイルなど6種の原料を配合しない同ブランドの哲学「成分引き算主義」への理解を促進するとともに、スキンケアに関する消費者の問い合わせに対応する。

 DRUNKGPTはDRUNK ELEPHANTの知識データベースを基にトレーニングされ、教師ありファインチューニング(SFT)、検索拡張生成(RAG)など、アリババクラウドのさまざまなAIサービスで最適化されている。中国の消費者は、テキストまたは音声入力でDRUNKGPTとの対話が可能。音声対話機能は、アリババクラウドの自動音声認識(ASR)技術と音声合成(TTS)技術で実現している。