「Microsoft Edge」も2日遅れで「ANGLE」の致命的な脆弱性に対処

AI要約

Microsoftは8月8日、デスクトップ向け「Microsoft Edge」v127.0.2651.98を安定(Stable)チャネルでリリースした。セキュリティアップデートで、8件の脆弱性に対処している。

6件の脆弱性は「Chromium」に関連し、具体的な内容は「Google Chrome」と同じ。特に「ANGLE」における範囲外メモリアクセスの脆弱性は深刻で警戒が必要。

残りの2件は「Edge」固有の脆弱性で、最大深刻度は「Important」。デスクトップ版「Microsoft Edge」は無償でダウンロード可能で、すでに利用中の場合は自動で更新される。

「Microsoft Edge」も2日遅れで「ANGLE」の致命的な脆弱性に対処

 米Microsoftは8月8日(現地時間)、デスクトップ向け「Microsoft Edge」v127.0.2651.98を安定(Stable)チャネルでリリースした。8件の脆弱性に対処したセキュリティアップデートとなっている。

 うち6件は「Chromium」に起因するもので、内容は先日の「Google Chrome」アップデートと同じだ。

・CVE-2024-7532:Out of bounds memory access in ANGLE(Critical)

・CVE-2024-7533:Use after free in Sharing(High)

・CVE-2024-7550:Type Confusion in V8(High)

・CVE-2024-7534:Heap buffer overflow in Layout(High)

・CVE-2024-7535:Inappropriate implementation in V8(High)

・CVE-2024-7536:Use after free in WebAudio(High)

 なかでもグラフィックスライブラリ「ANGLE」における範囲外メモリアクセスの脆弱性(CVE-2024-7532)は、4段階中最高の深刻度「Critical」と評価されており、警戒が必要。できるだけ早いアップデートをお勧めする。

 残りの2件は「Edge」固有の脆弱性で、最大深刻度は「Important」。

・CVE-2024-38219:Microsoft Edge (Chromium ベース) のリモートでコードが実行される脆弱性

・CVE-2024-38218:Microsoft Edge (HTML ベース) のメモリ破損の脆弱性

 デスクトップ版「Microsoft Edge」はWindows/Mac/Linuxに対応しており、現在公式サイトから無償でダウンロード可能。すでに「Microsoft Edge」を利用中の場合は、自動で更新されるため何もする必要はない。手動で更新したい場合は、画面右上のメニュー([…]アイコン)から[ヘルプとフィードバック]-[Microsoft Edge について]画面(edge://settings/help)へアクセスするとよい。また、従来よりもわかりやすくしたアップデートインジケーターも展開中だ。