衛星使ったサッカー指導、京都サンガのプロ選手協力 KDDIなど3者

AI要約

京都で始まった取り組みでは、プロサッカー選手による遠隔コーチングやスペシャルマッチが子どもたちを支援するために行われる。

衛星ブロードバンドやオンライン会議サービスを活用し、子どもたちにサッカーを通じた指導を提供する。

今後は他の地域やスポーツにも展開し、広く子どもたちのスポーツ活動を支援していく予定。

衛星使ったサッカー指導、京都サンガのプロ選手協力 KDDIなど3者

 プロサッカー選手による遠隔コーチングやスペシャルマッチなど、サッカーを通じて子どもたちを支援する取り組みが京都で8日からスタートした。KDDIと京都パープルサンガ(飯野晃社長)、京都府の3者が連携。衛星ブロードバンドなどを使い、プロ選手による遠隔コーチングを行うプログラムを府内の小中学生などのサッカーチームに提供する。

 学校や地域ではチームスポーツのメンバー集めや指導者不足が課題となっている。今回の取り組みは、子どもたちがそれぞれの地域でお互いの距離を気にすることなく、好きなスポーツを自由に楽しむことができる環境の整備を目指すもの。サッカーを通じて子どもたちを支援する。

 名称は「KDDIみらい共創プログラム」。スタート時は京都サンガF.C.のホームタウン市町の2チームを対象とする。選手やコーチと府内の子どもたちを衛星ブロードバンド「Starlink」などで遠隔でつないで指導する。

 また、次世代オンライン会議サービス「空間自在ワークプレイスサービス」も活用。4K相当の高画質な映像に加え、クリアな音声を用いてボールタッチなど細かなコーチングを行う。

 9月中旬には第1期支援先を発表する。12月に対面でのコーチングを開始し、来年3月と6月に遠隔コーチングを行う。来年秋ごろには京都サンガF.C.選手とスペシャルマッチを行い、同時期に第2期支援先も発表する予定だ。

 8日には府庁で記者会見を開催。KDDIの最勝寺奈苗取締役は「今後は、他のエリアやサッカー以外のスポーツも視野に入れて取り組みたい」と語った。