目指すは厚さ7ミリ台?激うす折りたたみGalaxyが開発中

AI要約

Galaxyの次世代折りたたみスマホが開発中で、世界最薄の7~8mmを目指す

競争激化により薄型化を進め、新型Galaxyはコンテンツやソフトウェアにも注力

今後の折りたたみスマホ市場に期待が高まり、新モデルの発売が予想されている

目指すは厚さ7ミリ台?激うす折りたたみGalaxyが開発中

誕生すれば世界最薄の折りたたみスマホになる、Galaxyの開発が進められているようです。

先日「Galaxy Z Fold6」と「Galaxy Z Flip6」の新型の折りたためるスマートフォンをグローバル発売したばかりのサムスン。閉じた時の厚さが12.1mmとなるGalaxy Z Fold6ですが、それをさらに薄くした、7~8mmとなる折りたたみスマホを開発していることを、韓国のメディアが報じました。

折りたたみのスマートフォンといえば、大画面でコンテンツを楽しめたり、簡単にセルフィーが撮れたりと色々な魅力がありますが、まだまだ普及はいまひとつという印象があるのではないでしょうか。

それもそのはず、折りたたみスマホの課題は、その重さ。折りたたみのスマートフォンの進化は、薄型化の戦いの歴史でもあるのです。

Z FoldやZ Flipに代表されるシリーズで、折りたたみのスマートフォン市場を牽引してきたGalaxy。サムスンが最初に折りたたみ型のスマートフォンを投入したのが2019年。当初17.1mmであった厚みは、現在12.1mmまでになっていることはたしかに進化が感じられます。しかし最近では、中国メーカーによって大きく勢力図が塗り替えられようとしています。

ライバルたちとなるOPPOのFind N3は折り畳んだ状態で11.7mm、XiaomiのMIX Fold 4は9.47mm、HonorのMagic V3にいたっては9.2mmに到達し、最新モデルの厚さが12.1mmのGalaxyは、薄型化の点では一歩遅れをとっている模様。

そんな状況を打破すべく、投入が予想される新型Galaxy。7mmは、一般的なスマートフォンよりも薄いサイズです。軽量化も同時に目指されているといいます。発売すれば、これまでの重くて取り扱いしずらい折りたたみスマホのイメージを覆すデバイスになるはず。

しかし、現在の半分近くの厚さにするということは、並大抵の努力では実現できないはず。ディスプレイ、バッテリー、カメラ、各部品に至るまで、性能を維持しながら、小型化する必要があるわけです。これは、OLEDを作っているサムスンディスプレイや、カメラを担当するサムスン電機など、サムスンが総力を上げて作り出す予感。

さらに、ハードウェアの軽量化だけでは、まだまだ消費者を惹きつけるのには物足りないと考えたのか、サムスンは折りたたみスマホならではのコンテンツやソフトウェアにも注力し始めています。

なんと、海外のゲーム会社と協力して、折りたたみのスマートフォンに最適化したゲームを開発中。さらに、AIを統合することで、さらなる利便性の向上を目指しているようです。

デュアルディスプレイの特徴を活かして、リアルタイムに双方向の通訳を可能にする通訳アプリは、すでに発表されています。今後も、2つの画面を活用したアプリが増えていくのが楽しみ。

今年下半期には、厚さ10mmほどとなる「Galaxy Z Fold6 Slim」の発売が予想されています。広げた時の画面の対角線の長さが8インチで、Z Fold6(7.6インチ)より広くなると予想されています。

競争が激しくなればなるほど、いよいよ大きく幕開けしそうな折りたたみスマホ市場。今後もっと便利で扱いやすいデバイスが誕生していくことが待ち遠しい。