「Appleマップ」ウェブ版が登場。日本語で検索は可能だが、UIはまだ英語のみ

AI要約

アップルは、Appleマップをウェブブラウザーからアクセス可能なベータ版サービスとして公開した。

ベータ版ではUIの言語は英語のみだが、日本語でも地点検索などが可能であり、今後「Look Around」機能も追加予定。

アップルは、ブラウザーからAppleマップを利用可能にする試みを行っており、自社製品だけでなく、他社製品にもサービスを提供する可能性がある。

「Appleマップ」ウェブ版が登場。日本語で検索は可能だが、UIはまだ英語のみ

アップルは、同社のデバイス向けに提供してきたAppleマップを、ウェブブラウザーからアクセス可能なベータ版サービスとして公開した。基本的にMacやiPhone、iPadなどから利用するの同じ感覚で使うことができる。

まだベータ版ということもあり、UIの言語は英語のみ。だが日本語でも地点検索などは可能で、ルート検索、店舗検索、営業時間、評価、レビューなどの情報も見ることができる。さらに今後数か月のあいだに、アップル版ストリートビューとも言える「Look Around」機能も追加する予定とのことだ。

対応するブラウザーは、MacとiPadのSafariおよびChrome、WindowsではChromeおよびEdgeブラウザー。アップルは、UIの言語や対応するブラウザーは今後追加拡大する予定だと述べている。なお、開発者はMapKit JSなど使用してウェブ版のAppleマップに情報をリンクさせることも可能となっている。

AppleマップはiOS 6に搭載される形で登場し、当初は不正確な地名・施設名や不具合も頻発し、ティム・クックCEOが謝罪するまでに至った。しかし現在は目立った不具合もなく、ここ数年前からは、ルート案内機能において、時折とんちんかんなルートを推奨することがあるGoogleマップよりもAppleマップのほうが優れているという声も聞こえるまでになっている。

これまでアップル製品向けとして提供されてきたAppleマップを、デバイス問わずブラウザーから利用可能にする試みの意図はわからない。普通に考えれば、ライバルであるGoogleマップからユーザーシェアを奪うためかと思えなくもないが、なぜこのタイミングかに疑問が残る。可能性としては、EUデジタル市場法などの絡みによって、アップルが自社製品だけにサービスを提供することに対する何らかの圧力があったのかもしれない。同社は数年前からApple Musicもブラウザー経由で利用可能にしている。

アップルは、この秋にリリース予定のiOS 18で、Appleマップへの機能強化を予定している。それらもいずれ、ウェブブラウザーからも利用可能になるだろう。

Source: Apple

via: Engadget