「キャリア採用増やし陣容強化」 読売テレビの松田社長が会見、就任後初

AI要約

読売テレビの松田陽三社長がコンテンツビジネスの強化に取り組む姿勢を示し、アニメやイベントを通じて収入を増やすことを課題としている。

放送事業収入の減少に対応するため、同社は組織変更や人材強化を行い、コンテンツビジネスへの注力を加速している。

放送事業を中心に据えつつも、地域性を重視し関西発のコンテンツを積極的に発信する方針を取っている。

「キャリア採用増やし陣容強化」 読売テレビの松田社長が会見、就任後初

 読売テレビの松田陽三社長は25日、就任後初の会見を行い、「コンテンツビジネス強化へ舵を取ったという段階ではないが、そういう感じだ」と語り、アニメの劇場版やイベントを含め、コンテンツを使ってどう収入を引き上げるかが課題との考えを示した。

 松田社長によると、2000年前後に97%だった放送事業収入は14年には94%、その10年後の23年には80%にまで下降しているという。

 同社は昨年7月、従来の編成局をコンテンツ戦略局へと組織変更し、コンテンツビジネス重視の体制固めに乗り出している。松田社長は「組織変更に加え、キャリア採用を増やし陣容を強化している」と述べ、コンテンツやイベントの収入増に向けて資源を投入していく構えだ。

 一方、不動産などを手放してまで放送外収入を引き上げることには否定的で、あくまで放送事業が大黒柱であることには変わりないと強調。松田社長は、地域性を打ち出すため、関西発の「ネタ」を多く発信することに留意しているとした。