プロ御用達の無償SQLクライアント「A5:SQL Mk-2」も生成AI対応、ベータテストが開始

AI要約

「A5:SQL Mk-2」は、フリーのSQL開発環境としてAIアシスタント機能を導入し、生成AIに対応している。

AIアシスタントはSQLエディターのサイドパネルとして機能し、ChatGPTやGeminiなどのAIサービスを活用している。

「A5:SQL Mk-2」のAIアシスタントはSQL関連以外の質問や依頼も可能で、ユーザーの創造性や遊び心を引き出す面白い機能がある。

プロ御用達の無償SQLクライアント「A5:SQL Mk-2」も生成AI対応、ベータテストが開始

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 プロフェッショナルにも愛用者の多いフリーのSQL開発環境「A5:SQL Mk-2」が、生成AIへの対応を進めているそうです。7月21日に公開されたv2.20.0 beta 22に、AIアシスタント機能が実装されています。

 ご存じない方に軽く紹介しますが、「A5:SQL Mk-2」はさまざまなデータベース(DB)サーバーに対応した汎用SQLクライアントです。データベースツリー、[Ctrl]+[Space]キーによる入力補完を備えたSQLエディター、「Excel」との連携可能なテーブルエディターなどから構成される本格的なツールですが軽量で、しかも無償です(寄付歓迎なので、ぜひご協力を!)。SQLの実行計画を取得したり、ER図を作成したりすることもできます。かなり前からある老舗アプリですが、今でも愛用者は多いようですね。

 「A5:SQL Mk-2」のAIアシスタントはSQLエディターのサイドパネルとして機能するようで、ツールバー右端にあるボタンや[Ctrl]+[I]キーで開閉できます。初期状態では無効化されているので、[設定]-[オプション]ダイアログの[AI アシスタント]タブで有効化し、APIキーなど必要な項目を入力しましょう。AIサービスは今のところOpenAIの「ChatGPT」とGoogleの「Gemini」をカバーしているようです。

 今回は「ChatGPT」のAPIキーを取得し、「AI アシスタント」パネルで「直近の5つを抽出」というごくごく簡単な依頼をしてみましたが、ちゃんと正しいSQLクエリが出力されました。SQLエディターへの転記もボタン一つで行えます。

 設定ダイアログにある「追加のシステム支持テキスト」というのが最初ちょっとわからなかったのですが、「SQLやDBに関連しない質問の場合は、自分で考えなさい!!とだけ返してください」と書いておけば、俳句の生成を頼んでも「自分で考えなさい!!」と答えるようになるのだそうです。なるほど。

 逆に言えばSQLやDBに関係のない質問やお願い事もできるわけで、思いのほか応用が利くのかも。なにに使えるのかは思いつきませんが……。とりあえず、返答の語尾を「にゃん」にしてみたりしすると面白いかもしれません。