高みを目指すサウンドカーが集結!『第11回ヨーロピアンサウンドカーオーディオコンテスト』注目車レビュー Part. 2

AI要約

第11回ヨーロピアンサウンド・カーオーディオコンテストが石川県こまつドームで開催され、エキスパートクラスとインポートメーカーで審査が行われました。今回は6台のエントリー車両を紹介します。

参加車両にはトヨタ・クラウン、トヨタ・ランドクルーザー プラド、スバル・レヴォーグ、BMW M2、アウディSQ5、BMW 2シリーズ・アクティブツアラーが含まれており、それぞれの所有者のこだわりや車内のシステム構成が紹介されています。

各車両のオーナーは、音楽を楽しむために高品質なサウンドシステムを搭載し、それぞれの好みや使用用途に合ったカーオーディオシステムを構築しています。

高みを目指すサウンドカーが集結!『第11回ヨーロピアンサウンドカーオーディオコンテスト』注目車レビュー Part. 2

『第11回ヨーロピアンサウンド・カーオーディオコンテスト』が6月9日、石川県こまつドームにおいて行われ、エキスパートクラスとインポートメーカーで審査が行われた。今回も引き続きPush on!Mycar-life登録店からエントリーした6台をピックアップして紹介する。

◆トヨタ・クラウン(オーナー/宍戸俊幸さん) by ZEPT

長年ラグジュアリーなセダンを乗り継いできた宍戸さんのトヨタ『クラウン』はカロッツェリアX全盛期から今日まで質の高いコンポーネントを選び、サウンドクオリティはもちろん素敵なインストールデザインを打ち出している。

まず目に飛び込んできたのがトランクの創作でRS-A09Xパワーアンプ4台をフロアに敷き詰めて演出効果バツグンだ。奥にはBA Labのキャパシターをセット。音の出口となるスピーカーはモレルでまとめていてスプリーモ602ツイーター、38th記念ミットレンジと16.5cmミッドバスの組み合わせはモレルの定番といえる。再生プレーヤーはアイバッソ・DAP300APEXでデジタルシグナルプロセッサーはヘリックス・DSP-ULTRA。デジタル接続のため、伝送情報を欠くことはない。休日、好きな女性ボーカルの曲を車内で楽しむオーナー。ピュアなサウンドが車内に鳴り響く。

◆トヨタ・ランドクルーザー プラド(オーナー/森久明幸さん)by アミューズ

「好きな音楽は?」と尋ねると「ピアノ系ジャズほか、JPOP、ミーシャもよく聴きます」と語ってくれたトヨタ『ランドクルーザープラド』のオーナー、森久さん。前車はホンダ『バモス』に乗っていたというが、広いキャビンを有するプラドは音質×音場ともに好適といえるクルマだ。

フロントスピーカーは、ムンドルフのリボンツイーター、ベンチャーオーディオのミッドレンジとミッドバス構成でパワーアンプはヘリックス・C-Fourをセレクト。ショップの取り付け技術よりAピラーのマウント、ドア部はアウター加工を施し、個々のユニット能力を十分に引き出している。DAPはソニー・NW-WM1ZM2金のウォークマン。DSPはヘリックス・DSP ULTRAを導入。ムンドルフとベンチャーオーディオの組み合わせはリニアに伸びる超高域まで自然に広がり、総じて色付けのないナチュラルでクリアなサウンドが響く。

◆スバル・レヴォーグ(オーナー/堂園浩二さん)by AV カンサイ

堂園さんのスバル『レヴォーグ』は、ハイエンドと呼ぶにふさわしい秀逸なコンポーネントで纏めた豪奢なシステム。

スピーカーはドイツ発、RS AUDIOの3ウェイ構成となる"Master 3"。サブウーファーは"Master12"を1発装備。パワーアンプはロングランを誇るARC AUDIO・2300Se-Tead、4200 Se-Trad、2150Se-Tradの3基使いで各ユニットを精緻に駆動する。一方、ソースユニットはアイバッソ・DAP300 APEXをチョイス。新たにデジタルシグナルプロセッサーはリゾルト・M-DSPに換装し、かつ12V電源の安定供給を行うため、マイクロプレシジョン・7シリーズ、DC/DCコンバーターを導入。全体のクオリティが一気に浄化したという。ハイレゾ音源の情報をしっかりと引き出し、ワイドレンジとダイナミックレンジの双方を表現する懐の深さがここにある。

◆BMW M2(オーナー/中川博之さん)by AV カンサイ

全国のサウンドコンペに積極的にエントリー、優勝と上位入賞を獲得する中川さんは静観なルックスのBMW『M2』を持ち込んだ。

過去、数多くのスピーカーを購入し、さまざまなブランドの音を知る氏は今回、クワトロリゴの最上級opusを選ぶ。ツイーターの振動板はシルク素材を用いたドーム式でミッドレンジの振動板はペーパーコーン(コーティッド含浸)仕様。音の印象は濃厚でありながら優しい質感を丁寧に描き出すタイプだ。フロント4ウェイ構成でパワーアンプはハイパワー、高S/N、高ダンピングファクターを誇るブラックス・MATRIX MX4-PROを4基搭載。デジタルシグナルプロセッサーはリゾルト・M DSPで、同機に換装したことで不満だった明瞭度やナチュラル感が改善されたという。ソースプレーヤーはiBasso DAP APEX Tiを愛用。

◆アウディSQ5(オーナー/キタガワ マサヒコさん)by ログオン

「週末、休みの日は愛車で好きな音楽(とくにR&BやJAZZ)を聴くのが楽しみなんです」と語ってくれたアウディのオーナー、キタガワさん。カーオーディオ歴は20年と経験豊かで、前車は日産『エルグランド』に乗っていたという。この『SQ5』はオールブラックスで纏めたハイエンドシステムを構築。

リアラゲッジにMATRIX MX4-PROパワーアンプを2基搭載、奥に見えるのがサブウーファーMATRIX ML10(25cm)でエンクロージャーに納めフロア下にビルトイン。デジタルシグナルプロセッサーはBRAX-DSP。再生プレーヤーはアステル&ケルン・SP2000をチョイスする。スピーカーはMATRIX ML1ツイーター、ML2ミッドレンジ、フェイズプラグ付きML6Pミッドバスという構成。ドイツのクラフトマンが作り上げた質実剛健なBLAXはエナジーに富んでいて、かつ重厚かつ繊細。米国や日本製品では味わえないリッチなサウンドが堪能できる。

◆BMW 2シリーズ・アクティブツアラー(オーナー/水澤直稔さん)by イースト

「BMW『2シリーズ・アクティブツアラー』に乗り換えを機にカーオーディオを本格的に始めました」と語る水澤さんは同コンペ2度目のエントリー。製作ショップの勧めもあって各種ブランドを組み合わせた構成だ。

昨2023年と大きな変更点はヘリックス・DSP 3からDSP-ULTRAへの昇格。フロントスピーカーはイートンのミッド&ミッドバスをセット。ツイーターはムンドルフ製リボンツイーターにチェンジ。パワーアンプはステッグの4chモデルを2基使いで、セカンドシート下のクリアランスを利用している。また最低域を補うため、リアラゲゲッシ両側面にキッカーのサブウーファーセット。ソースユニットはハイビーミュージック・RS6のDAPを使っている。サウンドはハイレゾ音源を十分に楽しめる内容で最低域からリニアに伸びる高域まで歪みが少なくナチュラルでジャンルを選ばない音創りとなっている。