ソアラ伝統の贅沢なフォルムは圧巻!トヨタ三代目「ソアラ 3.0GT」とは

AI要約

トヨタ・ソアラは日本初の高級パーソナルクーペで、初代からの贅沢なコンセプトと高い完成度を維持している。

2000年仕様のソアラは3代目で、アメリアのデザインスタジオが手がけたアメリカ生まれの日本車で、優雅で洗練されたスタイルを持っている。

直列6気筒3リッターエンジンを搭載し、高速道路でも余裕のある走行性能を発揮。スポーティではなく、優雅なドライブを楽しむスペシャリティカーという位置づけ。

ソアラ伝統の贅沢なフォルムは圧巻!トヨタ三代目「ソアラ 3.0GT」とは

 あるいは日本に誕生した初めての、高級パーソナルクーペと言っていいのかもしれません。

 トヨタ・ソアラの誕生は衝撃的でした。初代の誕生は1981年です。堂々としたボディに大排気量エンジンを搭載、それでいて基本的に2名乗車の2+2的なコンセプトでした。贅沢ですよね。高価格帯でしたから、豊かなユーザーの象徴でもあったのです。

 そのコンセプトは脈々として受け継がれていきました。今回紹介する2000年仕様は3代目ですが、初代からのコンセプトと完成度と、そしてその優雅な世界観を失っていませんね。

 前後に伸びやかな2ドアクーペスタイルは、ソアラの伝統を汚すことなく贅沢なフォルムでした。デザインはアメリアのデザインスタジオ「キャルティ」でした。アメリカで大成功を収めていたレクサスブランドを前提に開発されていました。生産は日本でしたが、ハートの部分ではアメリカ生まれの日本車だったのです。

 全長は4.9m、全幅は1.8mに達します。その代わりに全高は1.35mに抑えられています。最近の肥大化したモデルと比較すれば、数字の上ではコンパクトですが、けして窮屈な感覚はありません。その余裕あるスタイルは、いかにも帰国子女であることを思わせます。

 狭くないコクピットにゆったりと腰を下ろし、優雅に走らせる。それがソアラの世界観なのです。

 背中に汗を滴らせてコーナーに挑むようなスポーツカーではありません。あくまで優雅にドライブするのが似合うスポーティカーです。あるいはスペシャリティカーとも言えますね。

 試乗車は2000年仕様の「3.0GT」です。直列6気筒3リッターエンジンを搭載します。ソアラには直列6気筒2.5リッターターボとV型8気筒4リッターNAエンジンのラインナップで商品展開してきましたが、後期になって3リッターが追加されたのです。

 タイヤも16インチに拡大されましたし、それに伴ってブレーキも強化されました。走りの点でも完成形と言えるかもしれません。

 ハイウエイを突き進むのも余裕でこなしますが、高級ホテルのエントランスに横付けし、美女をエスコートする、そんなシーンが似合います。高級セダンよりもむしろ贅沢な雰囲気さえします。