お得すぎて怖い…6つの最新生成AIを無料で同時に利用できる、GMO「天秤AI」の衝撃

AI要約

ChatGPTの独走で始まった生成AIブームが続く中、各社が進化を続けている中、無料で複数の生成AIを利用できる「天秤AI」が登場した。

生成AIを複数同時に利用することで生産性が向上し、複数の視点からアウトプットを得ることができる。

このサービスはAPIキーの入力が不要で、最新モデルの生成AIを無料で利用できる。

お得すぎて怖い…6つの最新生成AIを無料で同時に利用できる、GMO「天秤AI」の衝撃

 ChatGPTの独走で始まった生成AIブームだが、今年はGoogleの「Gemini」やAnthropicの「Claude」など各社どこも進化が止まらない状況だ。自然と複数の生成AIを使い比べることになるが、最新モデルは有料プランでないと使えないことが多いので、どの生成AIを契約するか迷っている、という人も多いのでは。そんな人に使ってほしいのが今回紹介する「天秤AI」。なんと、ChatGPT-4oもClaude 3.5 SonnetもGemini 1.5 Proも、各社の最新モデルがすべて無料で、一括で使えるというとんでもなく太っ腹なサービスなのである。(ITライター 柳谷智宣)

● 今やChatGPTだけが生成AIではない 「複数同時使い」で生産性を上げる

 筆者は昨年から仕事で生成AIを使い倒している。ちょうど子どもが生まれて、仕事をする時間は減るのに、お金はもっと稼がなければならないという苦境に陥ったのだが、生成AIを活用することで、より短時間労働で、より多くのアウトプットができるようになり、生き延びることができている。当初はChatGPTを利用していたのだが、その後、Googleの「Gemini」やAnthropicの「Claude」などが登場し、どれもものすごい速度で進化し続けている。

 生成AIはそれぞれ特徴があり、同じプロンプトを入れても、出力が異なる。現段階では一長一短で、どれが優れているとも言い難い。そこで、筆者はすべてのサービスを有料契約し、6画面のマルチディスプレイのうち3画面にブラウザを複数起動して同時に利用している。原稿の校正を行ってもらったり、見出しをブラッシュアップしてもらったりするときに、同じプロンプトをGTP-4とClaude 3.5 SonnetとGemini 1.5 Proに入力しているのだ。

● Gemini 1.5 ProもChatGPT-4oもClaude 3.5 Sonnetも 最新モデルがすべて無料で使える「天秤AI」が登場

 複数の生成AIにそれぞれの結果を出させると、一番いい結果を採用できるだけでなく、複数の出力から多角的な視点を得られることもあり、作業がさらにはかどっている。デメリットと言えば、出費が激しいこと。どれか一つ削ろうかなと検討していると、その候補から新機能が発表され、先延ばしになってしまうことが続いていた。

 そんな中、6月20日に「天秤AI」というサービスがリリースされたというので使ってみた。これは筆者のような生成AIの使い方をする人にぴったりのサービスで、一つのプロンプトを入力するだけで複数の生成AIから同時に結果を出力させるというサービスである。

 「プロンプトをそれぞれのサービスにコピー&ペースト(以下、コピペ)しなくてもいいのは助かる」と思って使おうとしたところ、APIキーの入力が不要とのこと。なんと、ChatGPTやGemini、Claudeをそれぞれ契約していなくても、無料で使えるというのだ。API料金が安価なモデルだけではなく、テキスト生成なら「Gemini 1.5 Pro」も「ChatGPT-4o」も「Claude 3.5 Sonnet」という各社の最新LLMも無料で使えるという、ちょっと信じられないサービスなのだ。

 ちょっと信じられなさすぎて、なぜこのようなサービスを作ったのか、API料金のコストはどうなっているのか、この先どんなビジョンを持っているのか、運営会社のGMO教えてAI株式会社の代表取締役社長である山城博規氏に聞いてみた。