クレジットカード&タッチ決済の話題振り返り! 2024年6月のトピックス

AI要約

NTTドコモとマネックス証券が7月5日に開始した「dカードのクレカ積立」サービスでは、クレジットカードで投資信託を積立購入できるが、ショッピングの金額に応じてポイント還元率が最大5%にアップするキャンペーンも実施。

PayPayやJCBもクレジットカード利用を促進する特典を提供し、タッチ決済関連のキャンペーンも展開している。

さらに、ビックカメラも自社クレジットカードの優遇を拡大。一方、LINE Payは国内サービスを終了する予定。

LINE Payの国内サービス終了に続き、JCBやビックカメラなどがクレジットカード関連での特典やキャンペーンを展開している。

各企業がクレジットカードを通じたポイント還元や利用促進策を積極的に展開する2024年6月から7月の動き。

クレジットカード&タッチ決済の話題振り返り! 2024年6月のトピックス

 2024年6月に話題になったクレジット/プリペイドカード関連のトピックスを紹介する。一部、7月発表の話題も取り上げる。

●「dカードのクレカ積立」スタート NISA口座なら最大5%還元!

 NTTドコモとマネックス証券は、マネックス証券においてドコモのクレジットカードで投信積立ができる「dカードのクレカ積立(dカード積立)」サービスを7月5日に開始する。

 

 クレカ積立とは、クレジットカードで投資信託を積立購入できるサービス。銀行口座から証券口座に入金することなく決済が完了し、一度設定したらほったらかしで運用できるため、クレジットカード会社と連携して取り扱いを開始する証券会社が増えている。今回のdカード積立のサービス開始を記念し、ドコモはdカード GOLDで毎月税込3万円以上のショッピングをした人を対象に、dカード積立のポイント還元率が最大5%にアップする(進呈上限:3カ月合計最大1万5000ポイント)がもらえる「dカード積立開始記念キャンペーン」を実施する。終了日は未定で、終了の2カ月前に告知する。

 

 またPayPayは、6月21日に開始した大規模キャンペーン「超PayPay祭」において、PayPayカード会員を対象とした「PayPayカードスクラッチくじ」や、「ソフトバンク」の料金プラン「ペイトク」を契約して「PayPayクレジット」で決済すると「PayPayスクラッチくじ」の1等・2等に当選する確率が5倍にアップするといった、PayPayとPayPayカードのセット利用を優遇する策を打ち出している。

 

 どちらも鍵はクレジットカード。今まで以上に、共通ポイントの経済圏争いにおけるクレジットカードの重要度が高まっているといえるだろう。

 タッチ決済関連では、JCBは6月16日から、対象のスーパーと飲食店でJCBカード(クレジットカード/JCBデビット)を使い「JCBのタッチ決済」で支払うと、最大10%キャッシュバックする「JCBのタッチ決済キャンペーン」を実施している。期間は7月15日まで。

 

 三井住友カードは、対象店舗で対象カードを使うと最大50%キャッシュバックする「大阪限定 Visaのタッチ決済キャッシュバックキャンペーン 第2弾」を8月16日まで実施している。対象店舗は、大阪府内のかつや、からやま、すき家、なか卯、マクドナルド、モスバーガー。なお、最大50%のキャッシュバックは「スマホのタッチ決済」のみで、カードによるタッチ決済では最大30%となる。

 

 このほか、ビックカメラは7月1日以降、通常10%ポイントサービスの商品を購入する場合、これまでは現金と同率の10%だったビックカメラSuicaカード、ビックカメラJ-WESTカード、ビックカメラJQ SUGOCAのポイント還元率を通常+1%に変更する。この取り組みもやはり、自社クレジットカードの優遇だ。

 

 一方、LINEのモバイル送金(送付)・決済サービス「LINE Pay」は、国内サービスについては25年4月30日までに段階的に終了すると発表した。タイと台湾は対象外で、サービスを続ける。

 LINE Pay残高の送金・送付は9月上旬、「Visa LINE Payプリペイドカード」は25年1月下旬、「Visa LINE Payクレジットカード/Visa LINE Payクレジットカード(P+)」は25年4月下旬以降カードの有効期限まで、LINE Payの「チャージ&ペイ」は25年4月まで。LINEヤフーのグループ間でのサービス統合・集約のため、LINE Payのサービス開始から10年、知名度アップのきっかけとなったVisa LINE Payクレジットカードの発行開始からわずか5年での終了となった。