VAIOが“世界最軽量”モバイルディスプレイを発表 強気の値段設定も納得の堅牢性×携帯性に優れた一台

AI要約

VAIOは7月1日、世界最軽量を謳うモバイルディスプレイ「VAIO Vision+」を発表し、4日に発売する。

製品の軽さと堅牢性、使い勝手の良さ、USB Type-C出力、スタンドの使いやすさなどが特徴。

VAIO Vision+は個人消費者向けの新たな試みとして展開され、携帯性や作業効率を重視して設計されている。

VAIOが“世界最軽量”モバイルディスプレイを発表 強気の値段設定も納得の堅牢性×携帯性に優れた一台

VAIOは7月1日、世界最軽量を謳うモバイルディスプレイ「VAIO Vision+」を発表、4日に発売する。14インチサイズながら重量わずか325グラムという軽さが特徴の本製品より、その特長や使い勝手を実写レポートで紹介する。

VAIOといえば、主に法人に向けた製品展開を行うメーカーという印象があり、現在ではWindowsノートPCを中心にラインナップするほか、個人向けモデルも多数取り扱っている。そんな同社は今年で設立10周年の節目を迎えており、その新たな個人消費者に向けた試みとして、此度のモバイルディスプレイの展開に至ったという。

Vision+を触って感じた魅力はなんといっても携帯性。軽量かつ薄型の設計は製品開発において最もこだわったポイントだといい、14インチクラスのモバイルディスプレイとしては世界最軽量の325グラム。モバイルディスプレイといえば出先での画面拡張が主な用途であるが故、お荷物にならないためにも1グラムでも軽いものをチョイスしたいところ。

また、使い方次第では、ただ軽量なだけでは破損リスクが心配だが、Vision+は堅牢性にも力を入れているという。本体背面パネルには立体成型カーボンを採用し、軽量性と強靭さを両立。内部構造についても、ボスとリブを一体成型し接着に必要な部材を減らすことで剛性強化と軽量化が図られ、通勤ラッシュ時のストレスや落下時などの衝撃も一定ならば耐えうると説明している。

使い勝手については、ディスプレイにアスペクト比16:10の液晶を採用することで、一般的なワイドサイズよりも縦長でより広い作業スペースが確保されるほか、表面処理は映り込みを抑えるアンチグレア仕様であるため、汚レも目立ちにくい。本体下部には輝度調整ボタンが搭載されており、単体での調整が可能なほか、VAIOデバイスと併用する場合は本体側と同期してくれる。

出力についてはUSB Type-Cケーブルのみ対応。出力側端末にType-Cポートが備わっていること、DP Altモードに対応していることなどが求められるが、現行モデルの多くのノートPCはこれらに適合するため、多くの方にとっては心配無用。電源供給・充電しながら二画面作業が可能となっており、非常にスマートだ。

そして、モバイルディスプレイを快適に使うに欠かせないのがスタンドの使い勝手。Vision+には本体付属品として専用のカバースタンドが用意されており、一般的な横置きはもちろん、狭いデスクでも使用可能な縦置き(上下二画面)にも対応。特に縦置きモードは、メインディスプレイが上方向に広がったような感覚を提供し、作業効率を大幅に向上させる可能性がある。

このカバースタンドは商用化に至るまでに幾度なる試行錯誤が行われたといい、当初の“布製”だったプロトタイプから“折り紙“に着想を得たカバータイプに帰着。スタンドになりつつも、本体を保護するカバーとしても機能し、1つのアクセサリーで複数の用途に対応している点は評価できる。