YouTube、自分に似た生成AIコンテンツの削除要請が可能に

AI要約

YouTubeはAI生成コンテンツの削除要請を可能にするプライバシーガイドラインを更新した。

要請はプライバシー侵害の申し立て手続きとして行われ、48時間の猶予期間がある。

削除対象は本人に似たコンテンツのみで、ディープフェイク動画は別規定がある。

YouTube、自分に似た生成AIコンテンツの削除要請が可能に

 米Googleは「YouTube プライバシー ガイドライン」を6月にひっそり更新し、AIで生成したコンテンツの削除を要請できるようにしていた。米TechCrunchが7月1日(現地時間)に報じた。

 「プライバシー侵害の報告」に「AI生成コンテンツやその他の合成コンテンツがあなたの容姿や声に似ている場合の報告」という項目が追加された。「他のユーザーがAIを使用してあなたの容姿や声に似ている合成コンテンツを変更または作成している場合は、削除をリクエストできます」とある。

 リクエストはプライバシー侵害の申し立て手続きとして行う。

 削除の対象となるのは、本人が未成年あるいは死亡している場合などを除き、あくまでも要請した本人に似ているコンテンツのみで、ディープフェイク動画などについては「誤解を招くコンテンツ」として報告はできるが削除要請対象ではない。

 YouTubeは要請を受けると、対象コンテンツをアップロードしたユーザーにポリシー違反の疑いがあることを通告するメールを送信する。ユーザーには個人情報の削除や編集などの対処をするための48時間の猶予を与えるが、その間に対処されなければYouTubeが申し立ての審査を開始する。

 「YouTubeはユーザーの保護に真剣に取り組んでおり、ユーザーのプライバシーを侵害するアカウントは停止されます」。