Anthropic、有料ユーザー向け「Projects」リリース

AI要約

米Anthropicは6月25日、Claude.aiの有料プラン、ProおよびTeamユーザー向けのコラボレーション機能「Projects」を発表した。

プロジェクトごとに整理されたチャットとキュレーション情報を1カ所にまとめられる機能で、カスタムデータと特定のプロンプトを保存している。

Projectsでは、新機能「Artifacts」もサポートし、Teamプランのユーザーは同僚とのアクティビティフィードで会話のスナップショットを共有できる。

Anthropic、有料ユーザー向け「Projects」リリース

 米Anthropicは6月25日(現地時間)、Claude.aiの有料プラン、ProおよびTeamユーザー向けのコラボレーション機能「Projects」を発表した。「チャットをプロジェクトごとに整理し、キュレーションした情報とチャットを1カ所にまとめられる」機能としている。

 米OpenAIの企業向けChatGPTと同様に、プロジェクトにはカスタムデータと特定のプロンプトが保存されるため、いわゆる「コールドスタート問題」に煩わされることなく、プロジェクトを起動すればすぐに利用できるとしている。

 1つのプロジェクト当たり20万トークンのコンテキストスコープ(約500ページのテキストに相当)を活用できる。

 例えば、スタイルガイド、コードベース、インタビューの記録などをプロジェクトにまとめておける。こうした目的別プロジェクトを使うことで、各部門がそれぞれ専門的な支援を受けながらメールを作成したりプログラミングしたりできる。

 ユーザーは、よりフォーマルな口調を採用したり、特定の業界の観点から質問に答えたりするなど、プロジェクト固有の指示をClaudeに与えることもできる。再設計されたサイドバーにより、ユーザーは頻繁に使用するチャットをピン留めして簡単にアクセスできる。

 Projectsでは、20日に発表した新機能「Artifacts」もサポートする。これは、コードスニペット、テキストドキュメント、画像などの生成コンテンツを、会話の横にある別のウィンドウに表示する機能だ(現在β版として提供中)。

 Claud.aiのTeamプランのユーザーは、共有するProjectsのアクティビティフィードで同僚の会話のスナップショットを共有できるようになる。

 Anthropicは「Claudeと共同で作成した成果物を同僚と共有することで、製品開発や研究などの分野でイノベーションを促進し、会社全体の組織的知識を結集してより高品質な成果を生み出すことができる」としている。