エクソン、ガイアナでの新プロジェクトを計画-生産の拡大継続へ

AI要約

米石油大手エクソンモービルは、ガイアナで新規石油プロジェクト「ハマーヘッド」を立ち上げることを発表した。プロジェクトは2029年に最大18万バレルの原油生産を目指し、ガイアナ政府の承認を待っている。

エクソンの投資により、ガイアナの石油生産能力は日量150万バレルに拡大する見込みで、これはナイジェリアの生産量に匹敵する。プロジェクトは過去のものより小規模であり、資源の減少を示すものではないと説明されている。

プロジェクトでは浮体式石油・ガス生産貯蔵積出設備(FPSO)が調整され、特定の資源に適した解決策として位置付けられている。今後のプロジェクト展開ではより大規模な設備が見込まれている。

(ブルームバーグ): 米石油大手エクソンモービルは、ガイアナで7つ目となる石油プロジェクトに向けて第一歩を踏み出した。エクソンは、今後10年間にわたりガイアナからの原油生産を拡大させるというシグナルを明確に発したことになる。

ガイアナ地域のカントリーマネジャー、アリステア・ルートレッジ氏はインタビューで、「ハマーヘッド」と名付けられた同プロジェクトについて、ガイアナ政府の承認が得られれば、早ければ2029年に日量最大18万バレルを生産する見通しだと語った。

エクソンは24日、プロジェクトへの投資に関してガイアナ政府に環境面での許可申請を提出した。ハマーヘッドにより、ガイアナ全体の生産能力は日量150万バレル近くに増加する見通し。この生産能力は石油輸出機構(OPEC)加盟国のナイジェリアにほぼ匹敵する。

ハマーヘッドの生産能力は、過去に設置された3カ所の洋上生産設備より約30%低く、2019年にガイアナで最初のプロジェクトが始まって以来最も規模が小さくなる見通し。エクソンは対象となる油田のニーズに合わせて浮体式石油・ガス生産貯蔵積出設備(FPSO)を調整したと、ルートレッジ氏は説明した。ただ設備の縮小は、ガイアナの資源が減少していることを示唆するわけではない。

ルートレッジ氏は「この鉱区における特定の資源にとって適した解決策だ」とし、「その他については、より大規模な設備を見込んでいる」と述べた。

原題:Exxon Plans New Guyana Oil Project to Boost Output Into 2030s(抜粋)

(c)2024 Bloomberg L.P.