NEC、LLM活用で製造現場のナレッジ継承を支援するシステムを開発

AI要約

NECは大規模言語モデル(LLM)を活用した製造現場の支援システムを開発。LLMが過去のトラブル情報やノウハウに基づいて、経験の浅い作業員の早期問題解決を支援。

支援システムでは熟練作業員の過去のトラブル対応情報や日報を利用し、データモデルテンプレートやプロンプトテンプレートを組み合わせて高精度な回答を実現。

作業員はチャット形式で問い合わせると、支援システムが過去の業務ノウハウから最適な情報やナレッジを提供。

NEC、LLM活用で製造現場のナレッジ継承を支援するシステムを開発

 NECは6月18日、大規模言語モデル(LLM)を活用した製造現場の支援システムを開発したと発表した。製造業でのナレッジ継承に関わる課題に対応するため、LLMが過去のトラブル情報やノウハウに基づいて、経験の浅い作業員の問題の早期解決を支援する。

 支援システムには、熟練作業員が持つ過去のトラブル対応情報や日報などの業務ノウハウを事前に登録。匠のナレッジを構造化するデータモデルテンプレートと、問い合わせを効率化するプロンプトテンプレートを組み合わせることで、高精度な回答を可能にする。

 作業員がチャット形式で問い合わせると、支援システムが過去の業務ノウハウから最適な情報やナレッジを回答する。

 NECは3月、NECプラットフォームズの甲府事業所で技術検証を実施。検索拡張生成(RAG)の仕組みを用いることで、AIの誤回答を抑制しつつ、質問内容に合致した情報を高精度で提示することに成功したとしている。