AIは「想像超える技術革新生む可能性」…24年版の科学技術白書、生成AI執筆のコラムも掲載

AI要約

政府は2024年版の科学技術・イノベーション白書を発表した。白書では、AIの急速な発展に焦点を当て、未来社会への影響を予測している。国内のAI市場は年平均30%の成長率で推移すると予測されており、幅広い分野での活用が進んでいると紹介されている。

また、生成AIによるコラムも掲載されており、AIの効率化や便利さ、一方で悪影響や可能性についての分析が行われている。AIとの共生を実現するためには、活用する意識が重要であると指摘されている。

 政府は2024年版の科学技術・イノベーション白書を閣議決定した。AI(人工知能)の急速な発展に焦点を当て、「日常生活や価値観が変わりつつあり、未来の社会は影響を更に強く受ける」と予測した。

 白書では、23~28年の国内のAI市場が年平均30%の成長率で推移するとの調査結果を紹介。新材料の研究から家事用ロボットの開発まで、AIが幅広く使われている事例を取り上げた。

 「AIと科学の未来」をテーマに、生成AIが執筆したコラムも掲載した。コラムでは「AIの急速な発展により、自動化が進み、効率化が図られ、生活は便利になった」と現状を分析。プライバシー侵害など、AIがもたらす悪影響を指摘した一方、「想像を超えるような発見や技術革新を生み出す可能性を秘めている」と解説した。

 さらに白書は、AIとの共生を実現するためには、「利用されるのではなく、活用するものとの意識が重要だ」などと指摘した。