26都府県への緊急地震誤速報、原因は2つの地震波を取り違えての計算…地震規模を過大に評価

AI要約

石川県能登地方を震源とする最大震度5強を観測した地震で、緊急地震速報が事故で発表されたことが明らかになった。

速報では地震の規模を過大に評価し、26都府県で緊急地震速報が出された。

地震波の一部を取り違えて計算したことが原因であり、気象庁が説明した。

 3日に発生した石川県能登地方を震源とする最大震度5強を観測した地震で、強い揺れがなかった広い範囲で緊急地震速報が発表されたのは、気象庁が地震波の一部を取り違えて計算したのが原因であることが明らかになった。同庁が10日、記者会見で説明した。

 緊急地震速報は、最初に来る「P波」(初期微動)のデータを基に、後から来る「S波」(主要動)の強い揺れを予測する。しかし今回は、S波の一部をP波と取り違え、地震の規模を過大に評価したという。

 今回の地震はマグニチュード(M)6・0だったが、速報ではM7・4と推定。強い揺れのなかった東北や関東、近畿地方を含めた26都府県で緊急地震速報が発表された。