「スターシップ」次回打ち上げ、第1段を地上のアームでキャッチへ

AI要約

SpaceXのCEOイーロン・マスク氏が5回目のStarship打ち上げ試験でSuper Heavyをアームでキャッチする計画を発表。

Starshipは再使用を目指し、地上でのアーム捕獲を試みる。脚を避けることで多くのペイロードを宇宙に運ぶことが可能。

アーム捕獲は効率化と精度向上につながり、再使用に向けたオペレーションも改善される。

「スターシップ」次回打ち上げ、第1段を地上のアームでキャッチへ

Space Exploration Technologies(SpaceX)の創業者で最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏は、5回目となる「Starship」の次回打ち上げ試験において、ブースターの「Super Heavy」を地上のアームでキャッチすると明かした。

 100人を1度に宇宙に運べるStarshipは、1段目となるSuper Heavy、2段目となる宇宙船本体の両方の再使用をめざしている。4回目の打ち上げ試験では、Super Heavyは宇宙空間でStarshipを分離後、メキシコ湾上に軟着水を果たした。5回目の試験ではこれをさらに発展させ、地上のタワーに備え付けられたアームでの捕獲を試みる。

 なぜアームで捕獲するのか。それはSuper Heavyが巨大で、Falcon 9のブースターのような脚を用いた着陸が非効率なためだ。また、脚を機体から省けるため、その分多くのペイロードを宇宙に運べる。さらに着陸場所がピンポイントとなるため、再使用に向けたオペレーションも効率化できる。

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