【八戸市美術館】館長が復活させた「美」を展示して製作キット発売 ⇒「あまりにもストーリーとして美しすぎる」と大きな反響

AI要約

青森県内の美術館で「美」が失われるという、まさかの事態が発生。館長の機転で乗りきりました。一連の騒動を逆手にとった展示が始まり、SNSで大きな反響を呼んでいます。

話題となっているのは、青森県八戸市が運営する八戸市美術館。地元メディア「八戸市経済新聞」によると3月11日夜、コンクリートの壁面にステンレスで「八戸市美術館」と書かれた銘板のうち「美」の文字だけなくなっていることに警備員が気づいたそうです。

同館ではなく委託業者の収益になるそうです。

【八戸市美術館】館長が復活させた「美」を展示して製作キット発売 ⇒「あまりにもストーリーとして美しすぎる」と大きな反響

青森県内の美術館で「美」が失われるという、まさかの事態が発生。館長の機転で乗りきりました。一連の騒動を逆手にとった展示が始まり、SNSで大きな反響を呼んでいます。

話題となっているのは、青森県八戸市が運営する八戸市美術館。地元メディア「八戸市経済新聞」によると3月11日夜、コンクリートの壁面にステンレスで「八戸市美術館」と書かれた銘板のうち「美」の文字だけなくなっていることに警備員が気づいたそうです。

辺りを捜索しても「美」が見つからなかったことから、応急措置として一級建築士の資格を持つ佐藤慎也館長がスチレンボードで「美」を手作り。4月3日、銘板に張りました。

同館の担当者によると、「なくなった文字と同様のステンレス製の銘板を注文しましたが、受注生産のため時間が掛かる」ことから、建築士の佐藤館長が使い慣れたスチレンボードで「応急的に作製」したそうです。

その後、5月15日にステレンス製の「美」を銘板に再設置。スチレンボードの「美」は取り外しましたが、SNSで展示を希望する声が多く寄せられていたことから同月18日から“館長の「美」”として館内で展示が始まりました。

展示物の解説には、以下のように書かれています。

「本展示は、2024年4月3日~5月15日までの間、当館の『美』を守った館長の『美』への感謝と、風雨に屈しなかったスチレンボードの耐久性に敬意を表し、広く紹介するものです」

展示と同時に「館長の美」製作キットを330円で数量限定で館内で発売しました。同館の担当者によるととりあえず50個を準備し、状況をみて増産するとのこと。6月6日現在で30個程度売れているそうです。

「展示している横で製作キットが売っていたら面白いな」という担当者の発案で、委託業者にキットを販売してもらったという流れでした。同館ではなく委託業者の収益になるそうです。

「美」が行方不明になるというアクシデントを逆手に取り、館長の手づくりの「美」を展示・販売するとは、転んでもただでは起きない美術館ですね!