じつはロンドンより雨量が多い東京。雨との付き合い方も違う

AI要約

イギリスと日本の降水量を比較し、東京のほうが雨が多いことがわかる。

ロンドンは年間111.66日に雨が降り、東京は102.5日で1割程度多い。

イギリスは冬にしょっちゅう雨が降る傾向があり、天気が読みにくい特徴がある。

じつはロンドンより雨量が多い東京。雨との付き合い方も違う

東京って雨、多いんですね…。

日本はそろそろ梅雨ですね。私は今たまたま、雨が多いと言われるイギリスに住んでいるため、日本の梅雨に役立つレイングッズがないかな…などとぼんやり考えておりました。

が! 調べてみたら、そもそもイギリスより日本のほうが雨が多いらしいことがわかってきました。もちろんイギリスも日本も場所によっていろんな気候なので、それぞれの首都であるロンドンと東京で比べてみると、年間降水量は東京のほうが全然多かったんです。

ただ降水量は少なくても、ロンドンのほうが雨の降る日数は多かったり、降るときは突然だったり、はします。そのせいか、雨への処し方というか、傘の使い方や服装などがわりと違います。

そんなわけで、ロンドンと東京の雨の降り具合をデータで眺めつつ、イギリス的雨対策の役に立ちそうなところを日本人視点でまとめてみたいと思います。

まずロンドンと東京、それぞれの降水量を見てみます。イギリス気象庁によれば、ロンドンの年間降水量は614.98mm(1991年~2020年平均)。それに対し気象庁によれば東京の年間降水量は1,598.2mm(同期間)で、ロンドンの2倍以上降ってるんですね!

でも日本には梅雨や台風があるから、それを抜いたらロンドンのほうが多いんじゃない?と思われるかもしれません。なので月別に分解したデータを見てみますね。

これでやっぱり、どんな月・季節でも東京のほうが雨量が多いことがわかります。季節によって雨量の変化が多い東京に対し、ロンドンはいつもほぼ同じくらい雨が降っているようです。

とはいえ、体感的にはやっぱり「イギリスはしょっちゅう雨」な感じがあります。これをデータで裏付けるのが、1日のうち1mmでも雨が降る日数です。その数字が、ロンドンでは年間111.66日に対し、東京は102.5日なので、1割くらい多いようです。月別でみると、こんな感じです。

東京は台風の季節が終わる11月から雨の日がガクッと減って、冬の間はずっと降らない日が多いのに対し、ロンドンは逆に10月頃から雨の日が多くなります。雪になるほど寒い日は少ないので、ただただ冷たい雨が毎日のように降るのが冬の風景で、これが「しょっちゅう雨」のイメージを強化してる気がします。

冬以外のお天気はそんなに陰鬱ではないんですが、晴れてても突然降ってくる、いわゆる天気雨もよく降ります。雨が降るかどうか読みにくいことも、イギリスは天気が悪い、というイメージを増幅してると思います。