北上しない梅雨前線 「梅雨入り」は? 梅雨入り前でも早めに大雨の備えを

AI要約

梅雨入りが遅れている今年の状況と梅雨前線の動向についての解説。

梅雨の平年日に関する各地域の情報とこの年の遅れ具合。

寒冷渦や前線の影響による変わりやすい天候と、雨の降る予報と南海上への梅雨前線の移動について。

北上しない梅雨前線 「梅雨入り」は? 梅雨入り前でも早めに大雨の備えを

今年の「梅雨入り」がいつになるか気になる頃だと思います。梅雨入りの平年日は、九州南部は5月30日ごろ、近畿や東海は6月6日ごろ、関東甲信は7日ごろで、九州南部は平年よりも大幅に遅れています。梅雨前線はなかなか北上してきませんが、この先の梅雨の見通しは?

6月に入ると梅雨入りがいつか、気になる頃だと思います。今年の梅雨入りは平年より1週間以上、大幅に遅れる所がありそうです。

沖縄・奄美地方は、5月21日(火)に梅雨入りの発表がありました。沖縄では平年より11日遅く、奄美では平年より9日遅い梅雨入りとなりました。

まだ、発表がない九州の梅雨入りの平年日ですが、九州南部は5月30日ごろで今日5日の時点で、すでに平年より6日遅れています。九州北部は6月4日ごろで、平年日を1日過ぎました。

四国は6月5日ごろ、中国地方や近畿、東海は6日ごろ、関東甲信は7日ごろで関東以西はちょうど今ごろの時期が梅雨入りの平年日です。北陸は11日ごろ、東北南部は12日ごろ、東北北部は15日ごろとなっています。

今年は太平洋高気圧の北への張り出しが弱く、西に勢力を広げているため、梅雨前線の北上がやや遅れています。このため「梅雨入り」の発表も平年より遅れそうです。

明日6日(木)は、九州など西日本に傘のマークがありますが、これは梅雨前線による雨ではなく、上空に寒気を伴った低気圧「寒冷渦」の影響です。明日6日(木)午後は九州は突然の雨や雷雨にご注意ください。7日(金)になると東日本でも局地的に変わりやすい天気となり、東海や関東甲信の内陸部でも天気が急変する恐れがあります。

8日(土)頃まで晴れる所が多いですが、9日(日)から10日(月)にかけては、西から前線や低気圧が通過し、広い範囲で雨が降るでしょう。9日(日)頃は⻄⽇本では前線の活動が活発となるため、⼤⾬となる恐れがあります。

この後、再び梅雨前線は陸地から離れて、南海上に南下する予想のため、このタイミングでの梅雨入りの発表は、今のところ微妙な状況です。