名機iLoudスピーカー最新モデルはスタジオのエミュレートが可能

AI要約

IK MultimediaのiLoudシリーズの最新モデル「iLoud MTM MKII」が登場しました。新たに設計されたウーファーとツイーターにより、より広い周波数特性と精密な低音再生が可能になりました。

内蔵DSPの処理能力が2倍に向上し、さらにソフトウェア「X-MONITOR」の機能も搭載されています。これにより、より詳細な音場補正やイコライジングが可能になりました。

価格帯も幅広く、スタジオクオリティのサウンドを自宅で楽しめる可能性があります。

名機iLoudスピーカー最新モデルはスタジオのエミュレートが可能

ただでさえ高かった完成度が、もっと伸びてきた。

コンパクトで高音質で高精度。現代的DTMerから愛されているモニタースピーカーが、IK MultimediaのiLoudシリーズです。中田ヤスタカさんも小型モデルを愛用していたとか。

その最新モデルとなる、「iLoud MTM MKII」が発表されました。デザインは2019年登場の前モデルとほとんど同じですが、それはつまり特徴を受け継いでいることの証左。期待できますねぇ。

スピーカーの要となるウーファーとツイーターは新たに設計され、周波数特性は48~28kHzまで拡張。低域に関しては36Hzまで再生可能となり、より精緻な低音マネジメントが可能になりました。フラットな聴き応えとリニアな位相特性も特徴。

ソフトウェア面では内蔵DSPの処理能力が2倍に向上。DSPは音をデジタル処理する頭脳のようなものですし、ここが強まるとサウンドを解析するための演算性能も向上しますね。

また、ハイエンドモデルiLoud Precisionシリーズに実装されていたソフトウェア「X-MONITOR」に対応したのも重要な点。これはスピーカーを制御するソフトなんですが、測定した音場補正のカーブを微調整・保存したり、周波数特性そのものを細かくイコライジングしたりと、より深い設定ができるように。

世の中のスタジオで使われているモニタースピーカーの位相特性をエミュレートできる機能もあり、20種類以上の業界標準サウンドを作り出せます。自宅で有名スタジオばりの音が聞けるとしたら、テンション上がりそうじゃない?

2022年10月に登場したiLoud Precisionシリーズのお手頃版、みたいな立ち位置かもしれませんね。Precisionのリニアフェイズは極めて高評価でしたが、MTMのサイズ感でその鳴りをどこまで受け継いでいるのか。

価格は、測定マイクなしの「iLoud MTM MKII Single」が7万4800円、マイクありの「iLoud MTM MKII Pair」が14万8500円。イマーシブセットアップ可能な「iLoud MTM MKII Immersive Bundle 11」は、スピーカー11台セットで74万8000円。いずれも2024年6月下旬発売予定。

圧巻のスピーカー11台セット。一体どんなイマーシブサウンドが聞けるのか…。

Source: iLoud MTM MKII