生田斗真、ヤン・イクチュンの迫力ある演技に戦慄　監督は反省「俺の英語力のなさで…」

　俳優の生田斗真が5月31日、都内で行われた映画『告白 コンフェッション』初日舞台あいさつに、ダブル主演のヤン・イクチュン、共演の奈緒、メガホンをとった山下敦弘監督、原作コミック作画のかわぐちかいじ氏とともに登壇した。

『カイジ』の福本伸行氏が原作、『沈黙の艦隊』のかわぐちかいじ氏が作画を担当した同名漫画が原作。殺人を打ち明けた男・ジヨン（イクチュン）と打ち明けられた男・浅井（生田）が、薄暗い山小屋の中で過ごす気まずい一夜を描く。

　イクチュンと共演しての印象を聞かれた生田は「イクチュンさんの体からほどばしるパワーがスクリーンから飛び出てくるみたいですごいじゃないですか。ここ（目の前）で受けてみなよ。吹っ飛ばされるくらいの勢いですごいんですよ」と鑑賞後の観客に訴えつつ、「だけど、オフとオンをちゃんと切り替えていてプロだなというか、俳優としての立ち居振る舞いを近くで見せてもらうことができてうれしかったです」と笑顔で語った。

　一方、生田と共演した感想を求められたイクチュンは「私の役どころはとにかくエネルギーをたくさん発散するような役だったんですね。それを生田さんはしっかり受け止めてくださいました。あんなにしっかりと実感を持って受け止めてくださった俳優さんは初めてで、本当にかっこいい俳優さんだと思いました」と絶賛し、「私が演技をしているときは本当に怖がっていて、あまりにもビビりすぎているんじゃないかというくらい、怖がっていらっしゃるときもありました」と告白。これに、生田は「あれはね、マジでビビってます」とコメントして会場の笑いを誘った。

　すると山下監督は、撮影に入ってすぐの頃、喫煙所で一緒になったイクチュンから役について相談を受けたことを明かし「通訳さんがいなかったので、片言の英語で『クリーピー（ゾッとする）みたいな感じで』って伝えようとしたんですけど、イクチュンさんが『クリーピーってなんだっけ？』ってなって、イクチュンさんが『クレイジー（狂気じみた）でもいいか』って言われて、俺も適当に『うん、クレイジーでいいよ』って言っちゃって、（イクチュンの演技が）こうなっちゃったのはあのときの喫煙所の会話が原因かなって」と苦笑しつつ、「あそこまで振り切れているのは（演技は）想像してなかったです。俺の英語力のなさで……。でも結果オーライです」と満足げな表情を浮かべた。