『終活』お役立ち情報満載の人気シリーズ第2弾!/作品誕生秘話から撮影裏話までを川田亮プロデューサーに聞いた(高畑淳子主演 映画『お終活 再春!人生ラプソディ』)

AI要約

シニア世代に笑顔と勇気を与えた前作『お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方』(2021)に続き、『お終活』ファミリーがパワーアップして帰ってきた。今回のテーマは【再春】。生前整理だけが『終活』なのではなく、やり残したことにチャレンジするその姿は必見。

本シリーズが誕生したきっかけや今までのシリーズとの違い、ロケ地選びのポイントなど、川田亮プロデューサーへのインタビューを実施した。

正直、2作目が作れるなんて全く思っていませんでした。前作が公開された時はコロナ期間真っただ中で公開自体も危うかったのですが、熊本や名古屋、柏といった地域で興行を粘り強くやってくださり、また非劇場での上映も350ヶ所以上に増え、そうやってずっと続けて観てもらえる映画になったのだから、2作目も考えましょうかというような形で進みました。

『終活』お役立ち情報満載の人気シリーズ第2弾!/作品誕生秘話から撮影裏話までを川田亮プロデューサーに聞いた(高畑淳子主演 映画『お終活 再春!人生ラプソディ』)

――シニア世代に笑顔と勇気を与えた前作『お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方』(2021)に続き、『お終活』ファミリーがパワーアップして帰ってきた。今回のテーマは【再春】。生前整理だけが『終活』なのではなく、やり残したことにチャレンジするその姿は必見。

本シリーズが誕生したきっかけや今までのシリーズとの違い、ロケ地選びのポイントなど、川田亮プロデューサーへのインタビューを実施した。

正直、2作目が作れるなんて全く思っていませんでした。前作が公開された時はコロナ期間真っただ中で公開自体も危うかったのですが、熊本や名古屋、柏といった地域で興行を粘り強くやってくださり、また非劇場での上映も350ヶ所以上に増え、そうやってずっと続けて観てもらえる映画になったのだから、2作目も考えましょうかというような形で進みました。そのときぐらいから監督はもう「再春」というテーマを考えていたと思います。1作目の企画の立ち上げ時は「終活」というワードが世間的にはまだネガティブに捉えられがちで、周りからとても反対されたのですが、それでもオリジナル作品で気にかけてもらうためにはこのワードが必要だと思い、残したいとずっと言っていたら、監督がポジティブなワードとして後ろに「熟春」という言葉をつけてくれました。ビジュアルも合わせるとコメディー感も出て、広く受け入れられる映画になったと思います。前作は主人公の水野勝さん演じる菅野の葛藤や高畑淳子さん演じる大原千賀子と橋爪功さん演じる大原真一夫婦に焦点を当てましたが、今作は一人の人間としての夢や「家族と自分」といった対比をテーマにしました。

以前私が吉永小百合さん主演の映画『ふしぎな岬の物語』(2014)という映画のプロデューサーをしたときに、 ある終活フェアがあり、その中で映画の告知をするということで行かせていただきました。そこではまさしく前作で出てきたような、棺桶入棺体験などの終活フェアやセミナーが行われていて、会場は人で溢れていました。こんな世界があるんだ、これは映画にすると面白いかも…ということを考えたのが最初でした。香月監督とは映画『君が踊る、夏』(2010)でご一緒させていた繋がりがあり、この企画の話をしたところ、監督の所属するプロダクションでも葬儀などで流すメモリアル映像の試作品をご自身のご両親の写真などを使って作っていたりして、たまたま同じようなことを考えていたので企画開発してみましょうとなりました。取材をして脚本は何度も書き直し、最終的な形になるまで3,4年ほどかかりましたね。