藤井聡太名人、4連勝ならず【名人戦第4局】崖っぷちの豊島将之九段が勝利

AI要約

将棋の藤井聡太名人(21)に挑戦する第82期名人戦7番勝負第4局が行われ、豊島将之九段が藤井名人を破り、1勝3敗で第5局以降に奪取の可能性を残した。

豊島九段と藤井名人の激しい戦いは、珍しい指し手や展開と共に進み、豊島九段が桂馬を活用して勝利した。

藤井名人は12敗目で対個人最多を記録し、豊島九段に6連敗していた対戦連勝が12でストップ。藤井名人は数々のタイトルを獲得している。

藤井聡太名人、4連勝ならず【名人戦第4局】崖っぷちの豊島将之九段が勝利

 将棋の藤井聡太名人(21)=竜王・王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖との八冠=に豊島将之九段(33)が挑戦する第82期名人戦7番勝負第4局は19日、大分県別府市の「割烹旅館もみや」で2日目の対局が行われ、先手の豊島九段が95手で藤井名人を破り、1勝3敗で第5局以降に奪取の可能性を残した。

 1日目には豊島九段が3手目に1筋の歩を突く珍しい指し手を見せ、さらに29手目で早くも角を切ると、藤井名人も32手目に飛車を捨てる激しい応酬。いつ本格的な戦いに突入してもおかしくない状況で2日目を迎えていた。2日目は豊島九段が封じ手に初期配置から動いていなかった左の桂馬を活用すると、藤井名人も自陣の左桂を飛び、さらにお互いにこの桂馬を5段目に跳んで午前中は桂馬しか動かない珍しい展開に。ともに自玉を囲わない展開のまま終盤戦に突入して、際どい勝負を豊島九段が制した。

 両者の対局は藤井名人の25勝12敗となった。藤井名人の12敗は対個人最多。プロデビューから豊島九段に6連敗した藤井名人の対戦連勝は12でストップした。タイトル戦では5度目の顔合わせで藤井名人が番勝負5連勝。叡王、竜王を獲得、王位を2度と4連覇中。