SAM TRF大ブレークも「全くうれしくなかった」ワケ デビュー曲聞いて「3人でトボトボうなだれ」

AI要約

ダンスボーカルユニット「TRF」のSAMが、31年の活動を振り返り、デビュー当時の苦悩を語る。

デビュー曲にショックを受けたSAMたちは、売れても喜びを感じなかった。

しかし、ファーストコンサートでのエピソードを通じて、ダンサーの地位を確立する過程を語る。

 ダンスボーカルユニット「TRF」のSAM(62)が21日放送のTBS「人生最高レストラン」(土曜後11・30)にメンバーのとDJ KOO(63)と出演。結成31年となる「TRF」の大ブレーク当時の苦悩を明かす場面があった。

 TRFは1993年にデビュー。SAMは「最初、小室さんに“普段どんな曲聞いているか持ってきて”って言われたので、めっちゃ重たいヒップホップとか、アシッドジャズとか、しぶいのばっかりだったんです。ある時、“レコーディングやってるからおいで!”って言われて、スタジオに行ったら、ギャンギャン、テクノがかかっていて、僕ら後ろで待ってて、“たぶんこれ前の人のやつだよね!これ終わったら俺たちの聞けるよ”みたいな。そしたら、小室さんがパッと後ろ振り返って、“こんな感じになっちゃったんだよね”って」と言い放った。

 「僕らは当時、ヒップホップダンサーだったので、テクノとかユーロビートは邪道だったんです。“えー!”みたいな感じでびっくりして、3人で固まって“あぁ…はい”って。その帰りも3人でトボトボうなだれて帰って。“どうする?やる?やめる?”みたいな。“一応、仕事としてやっておこうか”みたいな」とデビュー曲を聞いて、女性メンバーのETSU、CHIHARUとともにショックを受けていたことを明かした。

 それでも、TRFはデビューすると大ヒットを記録することに。一躍人気グループとなる。SAMは「売れましたね」と苦笑しつつ「だけど全くうれしくなかったです」と本音をもらした。

 「初めて『survival dAnce』で1位をとったんです。事務所中、ワーって盛り上げるんです。僕ら3人は自分たちの手柄じゃないっていうか、小室さんとボーカルのYU-KIちゃんの手柄で売れたなって。“俺たち何もしてないよな”って、全くうれしくなかった。何なら俺たちいる意味あるかな、ぐらいな感じだった、当時」とした。

 当時はまだダンサーがいるユニットへの理解もなかったといい、「当時良かったのがファーストコンサートをやった時に、僕らがソロを踊るじゃないですか、ピンスポットが来ないんです。真っ暗なんです。しょうがないから小室さんに言って“何とかしてください”って。小室さんが照明の人に“SAMたちのソロはミュージシャンでいったらギターソロと一緒。ピンスポットは必ずあげてね”って言ったらくるようになった」と回顧。「そういうのを1個1個作り上げていって、ダンサーの地位を変えていったという感じでしたね」と話した。