<海のはじまり>ラストは温かい涙に包まれる? プロデューサーが語る最終話の見どころ

AI要約

月9ドラマ「海のはじまり」の最終話が近づいている。物語は親子の愛をテーマに、亡くなった恋人との間に生まれた娘を巡り展開している。

全12話で描かれる珍しい作品で、12話の制作が早い段階で決定された。最終話は12話目で、きちんと物語が完結する構成になっている。

脚本の構成力や登場人物たちの物語のつながりが計算された展開など、ドラマの完成度の高さが評価されている。

<海のはじまり>ラストは温かい涙に包まれる? プロデューサーが語る最終話の見どころ

 人気グループ「Snow Man」の目黒蓮さん主演のフジテレビ系“月9”枠の連続ドラマ「海のはじまり」(月曜午後9時)。物語も最終盤に突入し、9月23日に、いよいよ最終話を迎える。プロデュースの村瀬健さんに、最終話の見どころについて話を聞いた。

 ドラマは、脚本・生方さん、演出・風間太樹さん、プロデュース・村瀬さんと、目黒さんが出演した「silent」チームが再集結し、親子の愛をテーマに描く完全オリジナル作品。亡くなった昔の恋人、水季(古川琴音さん)との間に、血のつながった6歳の娘、海(泉谷星奈ちゃん)がいることを突然知らされた夏(目黒さん)と、今の恋人・弥生(有村架純さん)ら周囲の人々を描く。

 本作は近年では珍しく、全12話で描かれる。「昔はドラマって12話あったんですよ。その昔は、2クール24話を放送した時代もありましたが、いつの間にか長くても11話、10話とか9話で終わる作品が多くなりました」と語る。

 「毎回、僕と生方さんのドラマは描きたいことがたくさんあって、長ければ長いほどいいよね、と二人で話していたので、早い段階で会社に相談して12話やらせてもらえることになりました。弥生と水季のつながりが明らかになった第6話(8月5日放送)が“第一部完”のようにきれいに終わっていたのも、それが理由です。ちなみに、一本多いと言っても、最近よく見る最後の回で“その後”を描くとか、“ほぼ総集編”とかではなく、正真正銘、最終話が12話です。本当に全12話で物語が完結するように作っています」

 村瀬さんは「第7話までで、登場人物たちをしっかり描けたと思う。それも12話分の時間をもらえたおかげです。第7話で登場人物たちの物語が全てつながっていったので、皆さんにも『おお!』と思ってもらえたんじゃないかなと思います。SNSなどを見て、その手応えを感じています」と自信をのぞかせる。

 「生方さんの脚本ってものすごく計算されているので、1話から最終話までの構造の中で、何話で何をやるっていうのが明確に考えられているんです。第6話で水季が海を産んだ理由や、実は弥生とつながりがあったことが判明し、第7話では津野と水季の物語、第8話では夏の実父の物語が描かれました。そんなふうに1話から12話まで考えて作られていて、本当にすごいです」と生方さんの物語の構成力をたたえた。