和製シャーリーズ・セロンの呼び声も…黒島結菜 映画『夏目アラタの結婚』怪演でキャラ変成功の兆し

AI要約

映画『夏目アラタの結婚』が好調な滑り出しを見せ、注目を集める黒島結菜の演技について紹介されている。

黒島が演じる死刑囚の役については、不安の声もあがっていたが、その演技力を見事に発揮して称賛されている。

黒島のイメージチェンジについて、今後に期待が寄せられる状況が描かれている。

和製シャーリーズ・セロンの呼び声も…黒島結菜 映画『夏目アラタの結婚』怪演でキャラ変成功の兆し

9月6日に封切られた映画『夏目アラタの結婚』が、公開3日間で約8万7000人の観客を動員。興行収益1億2000万円超と好調な滑り出しを見せている。

この映画で注目を浴びているのが今年1月に宮沢氷魚(30)と事実婚を発表し、世間を驚かせた黒島結菜(27)だ。

◆純粋な女性から死刑囚という汚れ役

黒島は’22年前期に放送されたNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』で一躍全国区となったが、この朝ドラのように、これまで彼女が演じてきた役は “行動力のある元気で純粋な女性”が多かった。

ところが今回、黒島が演じるのは3人の男性を殺害し、遺体を切り刻んで遺棄した死刑囚。これまでと180度大激変する汚れ役だ。しかも、かなりの難役。それゆえSNSでは、《黒島にそんな大胆な役が務まるのか》《『ちむどんどん』の演技は酷かった。彼女にそんな役を演じることができるのだろうか》と不安の声があがっていた。

しかし、黒島はものの見事にシリアルキラーを演じてみせている。ボサボサ髪と虫歯だらけの歯を見せて、不気味にほほ笑む怪演ぶりに圧倒されながらも称賛する人は後を絶たない。黒島のイメージチェンジについてベテランの映画記者はこう語る。

◆「彼女はあまり欲がないんです」

「もともと演技力はあるんです。朝ドラの演技が酷評されましたが、あれは脚本に問題があったというのが業界の共通認識です。これまで数多くの映画やドラマに出演しながらも、殻を破ることができなかった要因は彼女の性格にあると思います。あまり欲がないんですよ。黒島が所属する事務所には同年代の二階堂ふみ(29)と橋本愛(28)という演技派の女優がいます。

最近では、やはり朝ドラの『虎に翼』で主役級の存在感を見せている森田望智(28)という強力なライバルも現れました。たまたまかもしれませんが、彼女たちは自分を際立たせる作品に巡りあっています。黒島もいい作品には出ているのですが、ライバルを押しのけて自分が前に出るというところがなかった。この映画で彼女の女優魂に火が付いたとするなら、今後が楽しみです。焦らずじっくり歩んでもらいたいですね」

今回の黒島のように、それまでの作品から想像もつかなかった役を演じて成功を収めた女優といえば、シャーリーズ・セロン(49)が思い浮かぶ。

セロンは’03年に公開された映画『モンスター』で連続殺人鬼を演じた。もともとファッションモデルでもあり美貌とスタイルをウリにしていた彼女はこの映画のために体重を23㎏も増量。ボサボサの髪で煙草をくわえ、だらしない体で男を誘う姿に観客は驚きの声を上げた。その凄まじい演技で見事、第76回アカデミー賞主演女優賞を受賞している。

業界の中では黒島を和製シャーリーズと評する人もいる。胸を張って代表作と言える作品に出会い、黒島がどう変わっていくか。次回作に期待大である。