深センの日本人学校刺殺事件で元TBS記者が警告「外交ルートでもっとガンガンいかないと…」

AI要約

元TBS記者でジャーナリストの武田一顕氏が中国広東省深セン市で起きた日本人学校近くでの男児刺殺事件について解説。事件が満州事変の発端となった柳条湖事件の日に起きたことから、政治的背景や反日動機を考察。

事件の容疑者情報や動機の明らか化が重要。事件が単独犯で偶発的だったことが報道されているが、真相は動機にあり。

以前の日本人学校関連事件でも中国側の情報隠蔽に警鐘。外交ルートを通じて真相究明に努める必要性を強調。

深センの日本人学校刺殺事件で元TBS記者が警告「外交ルートでもっとガンガンいかないと…」

 元TBS記者でジャーナリストの武田一顕氏が20日、MBSテレビ「よんチャンTV」に出演。中国広東省深セン市にある日本人学校の近くで登校中の男児(10)が刺され亡くなった事件について解説した。

 武田氏は事件の起きた18日は満州事変の発端となった柳条湖事件起きた日で、中国国内で「国恥の日」と呼ばれていると指摘。「9月18日の前後というのは中国の国内でキャンペーンやるんですよね。テレビ局やなんかがみんな『恥の日だから忘れちゃダメだ』というのをやるという日。その日にあったというのは、なんらかの政治的な背景、反日の背景があったと勘ぐりたくなる」と分析した。

 今後のポイントについては「容疑者の情報がどれだけ出てくるかですね。どういう人で動機は何か」とした。現地の地方紙の報道で「容疑者は44歳の鐘という男性」「定職を持っていない」「今回の事件は偶発的なもので単独犯」などの情報が出てきているが「われわれが一番知りたいのは動機ですから、動機がどうなのか」と訴えた。

 6月に蘇州で起きた日本人学校のバスが襲撃された事件も容疑者の動機などが分かっていないといい、武田氏は「このときは亡くなったのは中国人の女性だからというのがあったかもしれないが、こういう時は日本側がガンガンガンガンやらないと、中国側はできるだけ隠したいわけだから。それに負けてはいけない。外交ルートでもっとガンガンいかないとダメだということ」と警鐘を鳴らしていた。