BPO審議入りのMBS「ゼニガメ」事実と異なる放送があったことを謝罪した上で放送

AI要約

MBSテレビのバラエティー「ゼニガメ」が過去3回の放送で事実と異なる内容を伝えていたことを謝罪し、再発防止に努めると報告。

放送倫理違反の疑いでBPOが捜査入りし、業者がロケ前に買い取りをしていた事実が発覚。

制作スタッフは関与していなかったが、真摯な対応を続けると述べた。

BPO審議入りのMBS「ゼニガメ」事実と異なる放送があったことを謝罪した上で放送

 MBSテレビのバラエティー「ゼニガメ」(水曜午後8時)が18日、放送され、改めて事実と異なる放送があったことを謝罪した。

 番組冒頭、「『ゼニガメ』過去3回(昨年11月29、今年5月8日、7月17日)の放送に『事実と異なる内容』がありました。事実確認が不十分でした。詳細を番組ホームページで報告しています」とのテロップを表示。

 「番組を応援していただいた方々におわびします。放送倫理・番組向上機構(BPO)放送倫理検証委員会のヒアリングにも真摯(しんし)に答えてまいります」とアナウンスした上で、進行を務める同局の山崎香佳アナウンサー(27)が「視聴者の皆さまに信頼していただき、そして、これまで以上に楽しんでいただけるように頑張ってまいります」と報告してから、通常放送に移った。

 BPOは13日、同番組に事実と異なる放送があったとして、放送倫理違反の有無を調べるため、審議入りを決めた。

 同局によると、7月放送の番組では、家の清掃や遺品整理を行う買い取り業者に密着。金庫から金の延べ板が見つかり、現金で買い取る様子を放送したが、実際には金庫と金の延べ板は、業者の社長の指示で事前に準備されたものだった。

 同じ業者が出演する23年11月と今年5月の放送分では、土地建物を現金で買い取る様子を放送したが、業者はロケ以前に買い取っていたという。

 同局は、いずれも「制作スタッフが関与、認識していたことを示すものはない」としている。