藤井聡太王座、連勝で初防衛に王手 永瀬拓矢九段を123手で破る【王座戦5第2局】

AI要約

将棋の第72期王座戦5番勝負第2局が行われ、藤井聡太王座が挑戦者の永瀬拓矢九段を123手で破り、2連勝で初防衛、2連覇に王手をかけた。

藤井王座は角換わりの選局を選択し、激しい攻防が繰り広げられた。両者とも戦略を練り、時間をかけながら対抗した。

藤井王座と永瀬九段の対決は過去にもあり、藤井王座が優位を保ちながらも一進一退の激戦が続いている。

藤井聡太王座、連勝で初防衛に王手 永瀬拓矢九段を123手で破る【王座戦5第2局】

 将棋の第72期王座戦5番勝負第2局が18日、名古屋市の名古屋マリオットアソシアホテルで指され、先手の藤井聡太王座(22)=竜王・名人・王位・棋王・王将・棋聖との七冠=が挑戦者の永瀬拓矢九段(31)を123手で破り、2連勝で初防衛、2連覇に王手をかけた。互いに囲いの薄い玉型のまま午後5時の夕食休憩前後から本格的な戦いに突入。左右挟撃を挑んだ藤井王座が優位を築き、永瀬九段の必死の抵抗をしのいで逃げ切った。

 第1局を後手で先勝した藤井王座は、2局連続となる角換わりの選局を選択。永瀬九段も応じた。チェスクロック使用で考慮時間がそのまま消費時間となることもあって、前例のある手順でテンポよく進み、開始から30分で76手目まで進んだ。永瀬九段の76手目、前例のない9筋の攻めで工夫をみせると、藤井王座は77手目に57分、81手目に45分をかけ相手の攻めを受けずに敵玉がいる4筋の攻撃力を強化。永瀬九段より2時間以上多く使って相手の作戦に対抗した。

 藤井王座の対応に永瀬九段も82手目に初めて手を止め、昼食休憩を挟んで74分を費やすと84、88手目に30分ずつ使って、午後5時の夕食休憩時には消費時間の差はわずか4分となっていた。本棋戦は昨年の第71期と同じ顔合わせで、昨年は永瀬王座に藤井七冠が挑戦し、3勝1敗で奪取に成功。史上初の全八冠保持を達成した。両者の対局成績は藤井王座の17勝7敗。タイトル戦では過去2度顔を合わせて藤井王座が防衛1、奪取1。