藤井フミヤロングインタビュー① 1983年デビューの「チェッカーズ」はアイドル並みの人気で分刻みスケジュール「80年代ファッションは今見てもおしゃれ」

AI要約

シンガー・ソングライターの藤井フミヤの40年間の軌跡をたどる特番が放送される。

チェッカーズ時代からソロ活動までの藤井フミヤの歩みが振り返られる。

藤井フミヤが歌で人々の心に届く力を感じ、今後の活動に期待を寄せている。

藤井フミヤロングインタビュー① 1983年デビューの「チェッカーズ」はアイドル並みの人気で分刻みスケジュール「80年代ファッションは今見てもおしゃれ」

 シンガー・ソングライターの藤井フミヤ(62)のデビューから40年間の軌跡をたどるBS-TBSの2時間特番「藤井フミヤファンと駆けた40年 with my FANS」が22日午後7時から放送される。ファンから寄せられた1200通以上のアンケートをもとに、チェッカーズ時代からフミヤがファンとともに歩んできた軌跡をたどる内容になっている。このほど本紙のインタビューに応じ、これまでの活動を総括しながらボーカリストとしての今後のビジョンについて語った。(江川悠)

 福岡から上京して1983年に「チェッカーズ」のリードボーカル・藤井郁弥としてデビュー。チェック柄の衣装やベレー帽、アシンメトリーな髪形などビジュアル面も相まってアイドル的な人気を博した。

 「80年代のファッションは、今見てもおしゃれだなと思います。チェッカーズってバンドだったし、しかも田舎から集団就職で出てきてるっていう空気感。若い子は食いつくだろうなと思いますね」

 「ザ・ベストテン」ではデビューから3曲が同時にランクイン。他の歌番組に出ずっぱりで、まさに分刻みのスケジュールだった。

 「新幹線が動き出してるのに歌ってたり、人だかりになってるところで歌ってそこからグシャグシャになりながら出てくるとか、今ならコンプライアンス的にもあり得ないようなことが行われてるのが面白いですけどね」

 1992年のチェッカーズ解散を機に「藤井フミヤ」としてソロ活動を開始。「TRUE LOVE」は200万枚以上のセールスを獲得し、今でも邦楽を代表するラブバラードとして幅広い世代に浸透している。

 「東北で震災があって、仮設住宅で『TRUE LOVE』を歌ったときに、みんな涙ぐむんですよ。震災前に平和に何事もなく毎日があったときを思い出したんですよね、きっと。イントロに続いて歌い出した数秒でそうなっちゃうんですよ。そういう意味で歌ってすごい力を持ってるなと。それが(自分の)職業なので大切に向き合っていきたい」