ポルノグラフィティ、ハマスタで躍動 25周年を締めくくる6年ぶり野外ライブ千秋楽

AI要約

ポルノグラフィティがデビュー25周年を記念して横浜スタジアムで野外ライブを行い、約3万2500人のファンを熱狂させた。

台風10号の影響で因島公演が中止となったが、横浜で充実したパフォーマンスを披露し、感謝の言葉を述べた。

新旧の楽曲を織り交ぜたステージで、約3時間にわたりファンを楽しませたポルノグラフィティは、25周年を華々しく祝った。

ポルノグラフィティ、ハマスタで躍動 25周年を締めくくる6年ぶり野外ライブ千秋楽

ロックユニット、ポルノグラフィティがデビュー25周年記念日の8日、横浜スタジアムで、2都市4公演を巡る約6年ぶりの野外ライブを締めくくった。故郷の広島・因島公演の初日は台風10号の接近で中止となったが、悔しさをバネに新旧交えた選曲で全力パフォーマンス。約3万2500人のファンを熱狂の渦に巻き込んだ。

最高気温33・5度と熱風が立ち込める横浜の球場で行われた〝ポルノ祭り〟。名曲「おいでよサンタモニカ」のイントロが流れると、ツアータイトルの「解放区」をイメージしたビル群や遊園地の廃虚のようなステージに2人が登場。その瞬間、悲鳴に似た大歓声がとどろいた。

ボーカルの岡野昭仁(49)は「記念日にこの素晴らしい横浜スタジアムでライブができて幸せです。ポルノグラフィティは幸せ者です!」と感無量。ギターの新藤晴一(49)が「25年間、音楽で飯を食ってきた。人の体は食ったものできているので、俺は100%ポルノグラフィティだと思っている」と言い放つと、さらなる歓声と拍手でわき返った。

1999年9月のデビューから25年。ハマスタ公演は2016年以来8年ぶり5回目だ。前回の公演では開演直後から豪雨に見舞われるハプニングがあったが、今回のライブも8月31日の広島・因島での初日公演が台風の影響で中止に。

悪天候などを乗り越えての記念日公演だけに岡野は「因島で悔しい1日があった。辛い気持ちだったんですが、次の日の因島と昨日の(横浜)公演で、その気持ちを拭うくらいの盛り上がりをしてくれて安心しております」と感激。「こんなに穏やかな横浜スタジアム公演は僕らは初めてです」とほほ笑んだ。

ステージではデビュー曲「アポロ」をはじめ、ヒット曲「アゲハ蝶」「ミュージック・アワー」から新曲「解放区」や未発売曲「ヴィヴァーチェ」まで新旧交えた24曲をパワフルに熱唱。

約3時間を駆け抜けた岡野は「20周年のときに東京ドームでやって次の山を登っているときはその先の道があるのかと。そんなときに皆さんの力を借りて次の山が見えた。5年で山の頂上に登ってきて最高の景色が見えています。また5年後も10年後も皆さんと山の頂上でいい景色を見続けられたら」と宣言。

最後はウグイス嬢のアナウンスでメンバーが紹介され、ビールの売り子がステージに登場。グラスに注がれたビールでファンと乾杯し、岡野は一気飲み。25周年を華々しく締めくくった。