倍賞千恵子、アカペラで「さくらのバラード」熱唱 「男はつらいよ」55周年記念公演でサプライズにファン歓喜

AI要約

映画「男はつらいよ」55周年を記念した公演が東京で行われ、山田洋次監督や倍賞千恵子が参加。倍賞がサプライズで「さくらのバラード」をアカペラで歌い会場を eで盛り上げた。

座談会では撮影時のNGの話や山田監督の落語好きについて語られ、過去のエピソードが振り返られた。

前半では浪曲や落語のパフォーマンスが行われ、映画「男はつらいよ」の影響を受けた作品についても触れられた。

倍賞千恵子、アカペラで「さくらのバラード」熱唱 「男はつらいよ」55周年記念公演でサプライズにファン歓喜

 映画「男はつらいよ」55周年を記念した公演「落語とトークと寅次郎 リターンズ!」が7日、東京・有楽町よみうりホールで行われ、山田洋次監督、倍賞千恵子、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」で知られる葛飾区亀有出身の漫画家・秋本治氏らが参加した。

 この日一番盛り上がったのが、倍賞がサプライズで山田洋次作詞、山本直純作曲の「さくらのバラード」(1972年)をアカペラで歌ったとき。「江戸川に雨が降る」の歌詞で始まり、「私のお兄ちゃん」のフレーズも出てくる。集まった人々は大喜びで、倍賞と演じたさくらをだぶらせながら歌声に聴き入った。

 座談会では撮影時のNG(撮り直し)の話に。主演・渥美清さんとのおもしろいやり取りの場面で笑いをこらえきれず「この人(倍賞)が一番よく笑うからね」と山田監督が回想。倍賞は「(監督も)笑いながら『カット!』とおっしゃってましたよ。渥美さんも、おかしくて小さな目の奥にいっぱい涙をためて吹いちゃうこともあったり」と懐かしんだ。

 山田監督が幼少時から落語好きだったのは有名な話。「男はつらいよ」は落語の影響を強く受けてつくられてきた。この日前半は、浪曲師の玉川太福が浪曲「寅さん誕生」を披露。落語家の柳亭小痴楽、柳家花緑は「自分にとっての寅さん」ネタを枕に振って落語を聞かせた。