『ジョーカー2』ホアキン・フェニックス、“笑い”のシーンは現場で生まれた あらゆる感情が込められた瞬間

AI要約

ホアキン・フェニックスが『ジョーカー』の続編である『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』について語る。

今回の作品では、アーサー・フレックの内面が音楽を通じて新たな自己表現を見つける過程が描かれる。

ホアキンは歌唱シーンにおいて、アーサーの音楽に対するアプローチを探りながらキャラクターを再発見すると述べた。

『ジョーカー2』ホアキン・フェニックス、“笑い”のシーンは現場で生まれた あらゆる感情が込められた瞬間

 DC映画『ジョーカー』(2019)で第92回アカデミー賞主演男優賞に輝いたホアキン・フェニックス。あれから5年。前作で最高賞にあたる金獅子賞を手にしたベネチア国際映画祭に、“ジョーカー2”こと『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』(10月11日全国公開)を引っ提げて訪れたホアキンが、日本向けの合同会見に出席し、レディー・ガガとの共演や撮影の裏側について語った。

 大都会ゴッサムの片隅で、コメディアンを夢見ながら孤独に生きる男アーサー・フレック(ホアキン)が、次第に“ジョーカー”へと変貌していく姿を追った前作。“ジョーカー2”では、アーカムに収容され裁判を待つ身となったアーサーが、謎の女性リーとの出会いから真実の愛を見出し、自身の内にあった音楽を見つけ出す。

 今回のアーサーの変化についてホアキンは「変わったのは、アーサーの新たな自己表現である歌です。音楽は常に彼の一部でしたが、本作では初めて愛が成就するかもしれないという要素が人生に入り込んだことで、彼の中の歌が目覚め、新たな方法で自分を表現することになります」と明かす。「1作目のアーサーは、愛を見つけようとしたけれどアプローチが間違っていた。本当の愛を知らなかったからです。しかし今回は、リーという女性との出会いによって、彼の声を見つけることになり、それが物語の核となるのです」

 それだけに歌唱シーンは本作の重要なパートとなった。ホアキンは「歌と音楽を通じて、キャラクターを再発見する感覚でした」と制作過程を振り返る。「『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』(2005)でも組んだ、ロジャー・ラヴという素晴らしいボーカルコーチとの練習が始まりました。フランク・シナトラやサミー・デイヴィス・Jrを参考にしながらね。その過程で、それがアーサーの音楽に対するアプローチではないことに気がついたのです。ボーカルとしての筋肉を強化しながら、彼がどのように歌うのかも見出していかなければなりませんでした」