SIEのヒーローシューター『CONCORD』が発売から2週間足らずでサービス休止へ 返金対応も実施

AI要約

PlayStationのヒーローシューター『CONCORD』が、2024年9月6日にサービス休止となり、全額返金が行われることが発表された。

開発元はプレイヤーの共感を呼んだ要素と課題を模索し、今後の選択肢を考える。

売上が伸び悩む苦戦し、サービス提供はわずか2週間で終了し、プレイ不可となる。

販売休止となった『CONCORD』は、数億ドルを費やし開発されたがローンチで期待外れ。ソニーはライブサービス路線から方針転換中。

ゲームの売上不振とサービス終了により、プレイヤーに全額返金される。ソニーの取り組みと将来の展望に注目が集まる。

SIEのヒーローシューター『CONCORD』が発売から2週間足らずでサービス休止へ 返金対応も実施

PlayStationのヒーローシューター『CONCORD』が、現地時間2024年9月6日にサービス休止となり、すべてのプレイヤーに全額返金が行われることが発表された。

PlayStation Blogにて、ディレクターを務めるライアン・エリスは「体験の多くの要素がプレイヤーの皆さんの共感を呼んだ一方で、ほかの側面やローンチは意図したとおりにはなりませんでした」と述べている。

そのため本作はサービスを休止し、ソニーと開発元のFirewalk Studiosは「より効果的にプレイヤーの心に届くものも含め、選択肢を模索する」という。

本作はただちに販売休止となり、PlayStation Storeでの購入者向けには購入時の支払方法で返金が行われる。SteamやEpic Gamesストアで購入した人には、近日中に返金される。

物理的な返金はやや複雑だが、個々の小売店に問い合わせて返金を受けることが可能になるという。おそらくソニーは小売店と協力し、すべての返金が完全に処理されるシステムを構築すると思われる。「返金処理が完了すると、ゲームにアクセスできなくなります」とのことだ。

『CONCORD』は発売から2週間足らずでサービス休止に

『CONCORD』は8月24日に発売された。つまり、発売からわずか2週間足らずでの販売休止となる。すでに購入したプレイヤーでも、9月6日以降はプレイできなくなる。

本作のローンチは悲惨と言わざるを得ない。アナリストはIGN USに対し、おそらく2万5000本ほどしか売れなかったと語っていた。Steamにおけるピーク時の同時接続プレイヤー数はなんと697人で、ワーナー・ブラザース・ディスカバリー責任者のデヴィッド・ザスラフが期待外れだと評し、収益に2億ドルの打撃を与えた『スーサイド・スクワッド キル・ザ・ジャスティス・リーグ』の1万2786人が膨大な人数に見えてくるほどだ。

ソニーは数億ドルとは言わないまでも、おそらく数千万ドルの資金を費やし、8年もかけて『CONCORD』を開発したが、販売休止となってしまった。なお同社は、すでにライブサービス中心の計画から方向転換しつつあると言われている。ソニーの社長を務める十時裕樹は、開発中の12本のライブサービスゲームのうち6本のみをリリースすると公約しており、「The Last of Us」のマルチプレイゲームはすでに開発中止が発表されている。